自転車評論家、動画、ブログなどでは、見栄の部分も多少あるだろうし、高額モデルでなければ見向きもされないので、最新モデルのハイエンドの紹介ばかりになってくるのが当たり前のようになってしまうが、ロードを始める9割の人には、そんなことは当てはまらないので、賢い買い物を考えた方がいい。
コスパどうのこうのって話ではなく、そもそも、ロードを始める人が、その後も続ける割合を考えてみたことはあるだろうか?ロードを始める理由、ロードを続ける理由、辞める理由を考えてみれば、どちらかというと、機材よりも、自分自身の生活や環境の影響が大きいと感じるはず。
学生やアスリートであれば、毎週のように、あるいは毎日のライドが可能だと思うが、社会人になると、週1~2回というのが現状。天候だけでなく、自分の体調によっては、走行できない日が続くこともある。特に、真夏と真冬のきつい環境下では、モチベーションがないと乗り続けるのは非常に難しい。
一か月以上、乗らなくなる期間が発生しやすい人は、ベースとなる身体を再び鍛えなおす必要が出てくるので、前傾姿勢の強いレースモデルに乗り続けるのが大変になる。脚力だけでなく、首や肩回りを鍛えておかないとダメなのがロードバイク。これは、機材の問題ではなく、自分の体の問題。
一方で、サイクリングロードの土手沿いを走ることで、誰もが気持ちよさを実感できるので、軽めの運動での健康維持という部分では、多くの人がロードバイクの魅力にハマるところはあると思う。ゆったりするのもいいし、ガッツリ走るのでも、どちらにも魅力はある。
健康な体の維持でのエクササイズ程度の運動強度、そして、乗らなくなる期間もあるので、久しぶりに乗る時であっても体に優しいポジション、ロードバイクとしての軽快さと速さがある、これらの条件を全て満たすのはエンデュランス系のモデルしかない。
2023年2月現在、スペシャライズドルーベのティアグラ油圧ブレーキの価格は\308,000円。ティアグラとしては高めの価格だが、カーボンフレームとフューチャーショックを考慮すれば、今だと30万円は必要となるが、ティアグラ油圧ブレーキの完成車を探してみると、10万円台から出てくるようなので、価格を抑えたいと思えば、結構出てくると思う。
機材としての見栄をとるのか、自分自身の生活や環境を考えるのか、非アスリート系の人は、これらを良く整理しておいた方がいいはず。
自分のペースでの体力作り、気分転換としてのサイクリング、ロングライド、イベント参加、峠の長い下り坂のブレーキ性能、これらを求めるのであれば、ティアグラ油圧ブレーキのモデルで十分な性能なんだよね、本当に。