2013年9月9日月曜日

富士エコサイクリング2013 その2

9月8日の富士エコサイクリングに参加した感想を言えば、過酷だったの一言。当初はイベント名に「エコ」がついているので、誰でも気軽に完走できるイベントだと簡単に考えてしまっていた。ところが、当日は大雨で、コースのアップダウンは左手のケガに負担をかけることとなり、普段とは異なるきつい状態の中で、終盤の篭坂峠を登るというタフなコース設定。昼頃に雨は止んだのだが、路面が完全に乾いた状態とは言えず、気を付けないと転倒に繋がるような状態だった。
スタートは午前6時20分頃で、戻ってきたのは午後2時30分頃だった。サイコンの記録では走行距離118.5キロ、走行時間6時間14分、平均速度19.0キロ。
最初のエイドステーションと牧場近くのエイドステーションまでの天気が最悪で、かなりの大雨だった。ヘルメットを伝い、雨が目に入り、片目の視界が奪われるほど。普段なら、こんな大雨だと雨宿りするんだけど、皆黙々と走行していた。スタートしてから雨が降り始めて、道路にも水の流れができてしまうほどだったのに。この雨によって、最初のスタートから15分程で、前を走っていた人が歩道の段差を乗り越えて転倒してしまう。トライアル並みのウィリーをかましたのかと思ったほどで、一瞬何が起こったのか分からなかった。転倒した人は段差と道路の間を走行していたので、おそらくグレーチングで滑ったのではないだろうか。道路を見てみると、段差と道路の間にはグレーチングが一定の割合で設置されていた。
集団走行、そして雨での走行という条件では、路面に細心の注意を図ると共に、常にブレーキを意識しなければならないのだが、左の手のケガのため、ブラケットのポジションでのブレーキ操作ができない。下ハンならブレーキ操作が可能なのだが、下ハンで乗り続けるわけにもいかないので、右手によるブラケットポジションでのフロントブレーキと下ハンの組み合わせでなんとかしのぐこととなった。今思うと無謀なことをしていたと思う。
牧場近くのエイドステーションの先は、狭い道となっていて、車の通行がないのはいいんだけど、舗装が悪いため、所々デコボコになっていた。雨で路面が濡れている状態で出現するデコボコはとにかく危険。牧場を抜けると、普通の道での下り坂となり、雨も止んできたので、ここからは普通に走れるのかなと思っていたら、左手のケガにより、下り坂の怖さを味わうことになった。スピードにのった状態で、左手を庇うような片手運転は、ハンドルがとられたときにバランスがやばくなる。路面は濡れているわけで、ひとつのミスが事故に繋がりそうだった。この辺りの下り坂は、距離もそれなりにあって、とにかくスピードが出やすい。これまでに走ったことのある白石峠や定峰峠などとは比較にならない気がする。下ハンのポジションがひたすら続く感じ。下った後の登り坂は、これもひたすら登り続ける感じで、この辺りからグループから脱落していく人が出てくるようになる。自分も脱落しないように漕ぐのだが、先頭で案内するオフィシャルの人には着いていけない。自分のペースでなんとかエイドステーションに辿り着くのだが、ここまでにドリンクは500mlも飲んでいなかったことに気づく。気温と雨のせいで喉が乾かなかったのかもしれないけれど、適度に飲まなかったのは失敗だった。
ここから先は下り坂が中心となり、少しは楽になるかと思いきや、ハンドルからの振動が左手のケガにピキピキとダメージを与える。ちょっとしたデコボコがあると左手にズンとくるので気持ちのいいものではなく、苦痛を伴うものとなってしまった。アスファルトの状態が悪い道だとその振動は激しいとものとなり、嫌な痛みが続くことになった。怪我がなければこんなことにはなっていなかったのに。
なんとかスルガ銀行のエイドステーションに辿り着いたところで、天候はかなり回復し、路面も乾いてきていた。ここまで来たら、残りの距離はなんとかなるだろうと思っていたのだが、ここからが厳しい展開となった。まずは須走までのダラダラと続く登り坂。ここは国道ということもあって、車の通行が激しく、自転車は走りにくい。途中、レッドブルの女の子がドリンクを提供していたので、怪我した左手で受け取れるか不安だったのだけれど、なんとか受けとることができた。その直後に後ろから「受け取れなかった~」という声が聞こえたので、悪いことしちゃったかなと思ってしまった。女の子は一人だけだったので、続けて渡すことは出来なかっただろうし。今回は運が良かったと思うようにしよう。
須走の最後のエイドステーションを過ぎたら、後はゴールを目指すのみ。ここから先の篭坂峠はかなりきつい。スプロケ30tに換えていなかったら、足を回せなかったとおもえるぐらい。根気だけを頼りに漕ぎ続けていたから、突然左足に違和感を感じる。即座にビンディングを外して休憩しようとしたところで、左足の太ももとふくらはぎがつって、痛さで立ち上がれなくなってしまう。近くにいたオフィシャルの人がすぐに駆け寄ってくれたので、足がつったことを説明する。オフィシャルによると気温が下がってくると足をつる人が出てくるとのこと。道路での気温表示が15℃となっていたところもあったし、雨で身体を冷やしていたのも原因だったのかも。峠の頂上まで残り数百メートルで足をつってしまったのは残念だと感じた。一回足をつってしまうと残りを全力で漕ぐのは厳しく、途中で二回ほど足がつってしまった。ストレッチと休憩でやり過ごすしかなく、最後はゆっくりとしたペースでゴールすることになった。
帰りは温泉とマッサージ機で疲れをとるようにしたのだが、今回ほど全身を使ったライドはなかったと思う。下ハンの割合が大きかったことから、背中と腰の疲れも異常に出てたな。達成感よりも、疲労感の方が強い。怪我をした状態で走るのは良くないということを身に染みて感じることができた。雨の走行なんて、普段はやらないわけだし。転倒もなく、無事に完走できたのは運が良かっただけなのかも。

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