2015年11月15日日曜日

ミドルグレードのアルミフレームを考えてみる

アルミフレームといったら以下のイメージが連想される。

・エントリーモデルで採用
・価格が安い
・乗り心地が悪い
・重量がある
・金属疲労による寿命
・プロチームで使われていない

ロードバイク歴3年となる自分もその通りだと思っているし、メーカーの人も含めて、こういったイメージが定着していると思う。そして、アルミフレームと対照的な立場になるのがカーボンフレームであり、アルミと逆のイメージが連想されることになる。

・エントリーモデルで採用 → フラッグシップで採用
・価格が安い         → 価格が高い
・乗り心地が悪い      → 乗り心地が良い
・重量がある         → 重量が軽い
・金属疲労による寿命   → 金属疲労がない
・プロチームで使われていない → プロチームで使われている

トップモデルにおいては、カーボンフレームが有利な立場であることは今後も続くと予想されるし、アルミフレームが再び取って代わることもないだろう。

自分はこれらのことを理解して、2台目もアルミフレームを買うことになった。それは何故かというと、自分の用途を満たすレベルの性能で十分だと思っているから。3年続けてみて、ハイエンドのカーボンフレームでなくても、自分の求める性能はミドルグレードで問題はないという認識だったから。

フラッグシップに憧れる時期はあったけど、手に入れたいと思うまでには至らなかった。

ミドルグレードの価格帯には、カーボンフレームとアルミフレームがそれぞれラインナップされている状況となっているものの、ここでもカーボンはやや高めの設定で、アルミの方が低価格になっている傾向がある。ここで本題となるのだが、ミドルグレードとして、アルミとカーボンのどちらを選ぶべきかということで迷う人が多いのではないかと。

数年前のイメージそのままが刷り込まれている場合はカーボンを買っておけば間違いはなかった。

ところが、今のミドルグレードの価格帯では、カーボンとアルミが混沌としている状況で、どちらも性能の甲乙を付け難い。Cannondale Trek Specialized などのメーカーから高性能なアルミフレームが出されているので、アルミフレームの製造過程で何らかの進化があったのだろう。そして、カーボンフレームの低価格化もそれなりに進んできており、ミドルグレードでのカーボンとアルミの争いは熱いものになっている。

ミドルグレードのカーボンフレームを見てみると、フラッグシップ譲りの性能を念頭にして、カーボンのグレードを抑えたものが多いと思う。それに対して、アルミフレームの場合は、フラッグシップとは別の過程を得て性能を引き上げている。数年前にはなかったアルミフレームが次々と登場することで、どちらが確実に優れているという棲み分けが難しくなってきたのかも。

手頃な価格で、手頃な性能を手に入れる、ということを条件にすれば、ミドルグレードのアルミは十分な素質を持っていると思うね。




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