2017年1月30日月曜日

bianchi fenice pro 2017 日本限定で思うこと


bianchi  fenice pro 2017 日本限定で思うのは次のこと

外車を選ぶ際に、本国に存在しない、日本向けの日本限定のモデルを選んだとして、それが外車と言えるのだろうか。

一昨日、志木のロードバイク店で商品をチェックしてみた。お手頃なアパレルがあれば買おうかなと思っていたけれど、今の時期は商品が少なめだったため、欲しい物は見つからなかった。

店内には高級ロードバイクからエントリーモデルまでが揃っていたので、最近のロードバイクはどんなものなのかなという感じで実物を観察する。最近のディープリムホイールは断面がU字型となっており、自分が持っているコスミックカーボンのようなディープリムは一つ世代が違ってきたなと思うような感じだった。

フレーム売り場を色々と見てみると、一つのフレームが目に飛び込んできた。



このカラーリングについては、90~00年代を知る人にはよく知られたもので、自分もよく知っているやつ。パンターニ、メルカトーネウノ、ジロデイタリアとツールドフランスの2連覇、といった記録に連なるもの。

こういう復刻版があるのかと思って、調べてみるとfenice pro 2017というスカンジウムを混ぜた日本限定のフレームのようだった。価格は14万以下。CAAD12から外した105コンポとホイールがあるのでフレームさえあれば、もう一台増車は可能なので一瞬購入を考えてしまった。当時のハイエンドはアルミフレームだったので、こういうアルミフレームとしての復刻はありだろうなと。

アルミフレームとして、fenice proの性能は申し分なさそうな感じなので、正直、これは欲しい一品かなと思った。

気になったのは日本限定ということと、レパルトストア限定というもの。

ビアンキは1885年創業の老舗であり、イタリアンバイクとしてのブランドが確立されていて、イタ車への憧れ、チェレステカラーの存在感などが多くの人を引き寄せる要素になると思っている。

もっとも、今の体制では完全なmade in italyにどこまで価値があるのかとうことはあるのだが、まー、ラインナップに登場してるのであれば、どの国で製造されていたとしても、同じブランドということに変わりはないと思っている。

cannondaleでは、本国USAでは日本にないタイプが存在する。例えば、コンポがスラムであったり、カラーリングの種類が豊富だったりという感じでね。

そこで、ビアンキの本国イタリアサイトでのFeniceのラインナップが気になったので調べてみると、Feniceそのものが存在していなかった。USAサイトにも存在しない。UKサイトでも存在していなかったが、UKサイトではFeniceに似たアルミフレームが存在しているようだった。

自分は、Fenice pro 2017をビアンキのブランドモデルとして、本国を含めてグローバルで展開しているものだと認識していたのだが、そうではなかったようだ。エントリーモデルのvia nirone 7は本国でもカタログ入りしているというのに。。。

サイクルヨーロッパがビアンキを傘下にしてることは知っているし、日本法人はサイクルヨーロッパジャパンであることも知っている。

しかしながら、サイクルヨーロッパ=サイクルヨーロッパジャパンとは言えないような気がしてくる。本国イタリアサイトをみると、サイクルヨーロッパジャパンには存在しないシティサイクルが多いので、Fenice proは独自企画品のようなものなんだろうなと思ってしまう。

こういう企画品を見てしまうと、バーバリーと三陽商会の関係を思い出させてしまうんだよね。バーバリーは三陽商会が日本独自の商品展開を広く展開し始めたことで、その関係を終了させることになった。名義貸しのような状態では、ブランドの価値観を守れないと判断したのだろう。

三陽商会の商品の品質は悪い物ではなく、良い物であったし、日本で売れるのだから良いのではないかと考えている人もいるだろう。しかしだ。バーバリーを求める人は、三陽商会の規格品を求めているわけではない。しかも、日本限定の独自の企画品ということであれば、それを本物のブランドとして認めていいのかと考える人もいるはず。

Fenice proもそんな関係に近いような気がしてくる。日本限定で、日本で売れれば問題はないだろうと考えているのかもしれない。こういうカラーリングを考えているあたりでも日本向けだよなと思うし。

フレームの性能は申し分ないだろうと思うけど、本国に存在しないモデルを選択したところで、それがビアンキと言えるのかと思ってしまう。コンポやパーツで多少のアレンジがあってもいいと思うけれど、フレームそのものが存在しない時点で、なんだかなぁって感じ。

こういう外車があったらいいな、というもので選ぶのではなく、今の外車はこういうものだということでカタログを見て選ぶ方が正しいような気がする。

いくら日本の状況に合わせたモデルですって言ったところで、世界に発信されるロードバイクのブランドはどこで生まれるかと言ったら、ヨーロッパやアメリカでのレースシーンなわけだし、それが自分に合うかどうかではなく、本場のモデルに触れてみたいというのがブランドたる由縁になるのではないかと思った。。。














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