小さめのフレームの方が軽量で、エアロ効果も期待できるかのような意見があることに対して、自分は別の見解を持っている。
サイズが小さめのフレームは、ハンドルが狭く、上背が少し窮屈なのを我慢して、乗り続けてることになるのかもしれないことを考慮しておくべきなんだよな。フレームが硬い云々ではなく、大げさに言うと、上半身が閉じ込められるかのような感じ。
インプレ本などでは、フレームが小さいと剛性が硬くなるかのような言い方をしているようだが、上半身の窮屈さを感じないのだろうか?そりゃ、小さいフレームの方がパーツを交換することで、攻めのポジションを出しやすいのだろうけど、トップチューブの短さはどうしようもない。
胴長体系の日本人ライダーに最適なトップチューブを考えるべき。
ステムを伸ばせばいい、みたいな意見もあるようだけど、海外の動画では、ステム130mmなんてものはプロ選手が使うものであって、それを使う時点でフレームサイズが間違っているとのことらしい。
小さめのフレームを選ぶ傾向が出てしまうのは、フレームサイズで最も気になるのはサドル高さであり、いわゆる見た目が最重要事項になる心理が働くことが要因。自分がそうだったわけで、誰しもが、フレームサイズの落とし穴にハマる可能性があると思う。
スペシャライズドのターマックの公式サイズチャートでは、以下のとおり。
52サイズ・・・163~170cm
54サイズ・・・170~175cm
56サイズ・・・175~180cm
身長174cmの自分としては、54サイズが適正になるわけだけど、初心者の頃は、サドル高さを少しでも出したいという意識から、52サイズを選んでいた可能性が高かったかも。52でも普通に乗れるのだろうけど、54の乗りやすさを知ることは無かっただろう。5~6時間乗り続けて、どっちが身体にとって自然なサイズか?といえば、52ではなく54。
1台目と2台目は、キャノンデールシナプスの51サイズ、CAAD12は50サイズ、を選んでいたわけで、普通に乗れるし、使いやすさは、こういうものかという感じ。身長に対して小さめのフレームだったにもかかわらず、サドル高さは大して出ていないという悲しい現実を受け止めるしかない。欧米人と比較したらの話になるけど。
3台目のサイズに慣れてしまうと、1台目と2台目のステムとハンドルを変えたくなる心境になる。やっぱり、上半身が少しでも窮屈になるのは、乗りやすいとは言えない。普通に乗れるけど、長時間のライドでの疲れに差が出てくるようになる。この差は、チョイ乗り程度では分かりにくいけど、ライド中のストレッチや、翌日の疲れ具合で、明確な差を実感できるんだよな。
自分の胴体と手足の長さに見合ったものを選ぶ方が、自転車生活を長く楽しむことができるのではないだろうか。
ハードなトレーニングで精神的ストレスになったり、身体の怪我につながる部分は可能な限り排除したほうが、ロードバイクを楽しく乗り続けることができると思うんだよな。前傾姿勢が強めだと、速度は上がるけど、楽しく走れるか?という部分では、別の問題が生じる。
サドル高さが気になる人は、クラシカルなホリゾンタルではなく、最新タイプのフレームを選択すればいいのではないだろうか。
複数台持つことが前提であれば、わざと小さめのサイズを所有してみるのもいいと思うけどね。
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