2014年6月16日月曜日

秩父高原牧場でアイスクリームを食べている場合ではなかった

一昨日の土曜日は梅雨の晴間となり、久しぶりのサイクリングだった。予報では暑くなるようであったが、午前6時に自宅を出た時には程よい気温だったので絶好の天候だったかと思う。念のため、ボトルは魔法瓶に変えて、冷たいドリンクを常に補給できるように注意したつもりだった。

目的地は秩父高原牧場で、ロードバイクを初めてからまだ一度も行ったことのない場所となる。中間平や定峰峠などは何回か登っているわけだけど、秩父高原牧場はこれまで行くことがなかったんだよね。標高は中間平より少しあるくらいで、名物のソフトクリームとコーヒー牛乳が美味しいらしい。一か月近くロードバイクに乗っていなかったので、少しキツイ登りになるのかなと軽く考えていた。

途中の松郷峠を越えていくところまでは特に問題はなく、休憩を挟んで二本木峠に向かっていく。ここで、同行者から5km近くの登りが続くことと、傾斜のキツイ箇所が幾つかあるとの説明を受ける。二本木峠は今回初めて通過するルートで、この辺りの峠は幾つか登ったことがあるわけだから、何とかなるだろうと思っていた。少し登り始めてから、そういえば、職場のクライマーが「二本木峠はきつい」って言ってたようなことを思い出す。

二本木峠は木陰があるおかげで、日差しを直接浴びる区間が少ないのだが、キツイ傾斜が続くため身体が休まることはなく、この区間でかなりのドリンクを消費したように思う。二本木峠以前だと、木陰に入っただけで涼しさが感じられたというのに、二本木峠は全く涼しさを感じられない状態で、とにかく汗が止まらなかった。この日の天候は蒸し暑さがなかったこともあって、汗が出てもベトベトせずに乾きやすかったことが、自分の体調の変化に注意することができなかったのかも。ただし、足は吊りそうな状態に陥っていて、もう少し登りが続いていたら足をつけていたかもしれなかった。

苦しい中でなんとか、秩父高原牧場に辿り着き、そこでソフトクリームとコーヒー牛乳を頼んで休憩することになった。この時はソフトクリームが美味しかったし、ドリンクの補給によって失われた汗の分の補充ができたのかなと思っていた。そして、休憩をした後、下りを堪能してから帰路についたわけだが、小川町まで折り返した辺りになると、同行者のスピードについていくことができなくなってしまう。このときは二本木峠での足の疲れが出てしまっているのかと思っていた。しかし、鳩山町に戻ってきたところで、急に両足の腿の部分がピキピキ吊り始めて、その場で動くことができなくなってしまった。

近くのコンビニで休憩を取り、同行者から塩の補充を受けて、走行を再開してみると、すぐ近くの登りでペダルを踏み切ることができずに、またもや両足の腿が攣り始める。今度は脹脛もきていて、物凄い痛みに襲われることになった。ここで少し休憩した後、昼飯を食べる場所まで向かうことになったが、その途中で完全に足止めとなり、今度は今までの人生で最悪なほどの両足を攣ってしまう状態に陥ってしまった。最後は10分ほど動けない状態。座り込むのも立つのも大変な状態で、とてもじゃないけど走行不可能。ここでリタイヤとなってしまった。

幸いなことに、薬局が近くにあったので、日陰でしばらく休憩をとることにして、同行者に車で迎えに来てもらうことになったわけだけど、ここまで両足を攣ることになるなんて初めての経験だったので、ロードバイクを少し甘く見ていたのかもしれないなと思った。腕が口に触れた瞬間にかなり塩っぽい味覚を感じたし、同行者からもらった塩が美味しく感じられたほど、身体の塩分が不足していたのは間違いない。確かに、ドリンクはアクエリアスで、食べたものと言えばソフトクリームくらいで塩分らしきものは一切取っていなかった。朝食もそれほど塩分が入っていたわけではなかったな。

暑い日の走行では水分補給が重要だと思って、喉が乾かない程度にドリンクを補給していたわけだけど、塩分補給を怠ってしまうと、両足が攣って回復しないという最悪の状況になるということを、今回のサイクリングで痛いほどよく体感できた。多量の汗の流したのが午前9時前後の二本木峠となり、両足が攣ってしまいどうしようもない状態になったのが午前10時30分頃。自分の場合、きちんと塩分を補給しないと、1時間後には両足が悲惨な状況になるようだ。黒いパンツウェアは白い粉を吹いている状態で、相当な塩分が身体から出ていたと思われる。

久しぶりのサイクリング+気温の上がる日中+長い登坂、これらの条件が満たされれば、適度に塩分を補充しないと身体が持たないだろうな。喉が渇いていたわけでもないので、水分はそれなりに取っていたつもりだったんだけど、もっと多めにとっても良かったのかもしれない。今まで、両足が悲惨な状態で攣るようなことがなかったのは運が良かっただけなのかも。カロリーメイトやアクエリアスなどの補給しか頭になかったし、塩分の補給をほとんど考慮していなかったからわけだから。思い起こせば、今まで片足が攣りそうになったときは、筋力の不足ではなく、塩分が不足気味だっただけなのかも。朝食もなるべく塩分を補充できるようなものを考えた方がいいのかもしれない。

秩父高原牧場からの下りの動画撮影は今までのものと比べて、結構迫力のある映像になったわけだけど、その後の悲惨な状況を思うと、かなり無茶な行動だった気がしなくもない。これから本格的になる夏場に向けて、必要な補給や自分の体力に気を使うようにしようと思った。今回のせめてもの救いは、峠の中で両足が攣ってしまうことがなかったこと。山の中でここまで両足が消耗してしまうとどうしようもない。まー、自分の限界を知る良い機会になったと言えなくもないので、こういった経験は今後に生かしたい。

 
















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