この観戦は最高だった。場所も申し分ないし、何よりもこのクリテリウムがツール・ド・フランスそのものなわけだったのだから。A.S.O.のアモリ代表がパンフレットの中で、「ツール・ド・フランスの第22ステージと呼ぶにふさわしいほどの象徴的なイベント」と言っているのだけれど、まったくそのとおりだと思った。
UCIプロチームのジャージやハイエンドモデルのロードバイクは直接的にではないにしても、ショップで見たり、サイクリングで見かけたりすることはあった。マイヨジョーヌやレインボーのジャージも着ている人を見るのだが、こういうのはコスプレだったりレプリカになるわけなんだよな。コスプレは気持ちが入るので悪いことではないし、誰が着ても自由なわけだし。そもそも本物を見ることなんてなかったのだから。
ところがだ。目の前を走っているのは、今年のツールを走っていたチームそのもので、エースも複数走っている。ロードバイクの選手は細身のイメージをもっていたのだけれど、プロチームの選手の身体を実際に見てみると、身体の芯がしっかりとしていて大きく見える。パワーに溢れた身体つきをしているのに、周回を重ねても平気なほどの持久力をあわせ持っていた。国内選手も遜色がないくらいに健闘をしているのだが、これがツールを走りきる本場の選手なのかと感嘆してしまう。
チーム内での人数制限はあるものの、コースでトレインになっている状態を携帯のカメラで撮影しているうちに、これって、ヨーロッパのレースシーンと同じなんだよなと気づかされる。マイヨジョーヌも世界選手権王者も現役そのまま。コスプレでもレプリカでもない!
レースは、二つのポイントレースが行われた後、メインレースとなったのだが、メインレースは明らかにスピードが上がっていて余興的な要素は感じられないほどで、見ごたえ十分。路面が乾いてきたことも、レースの迫力が増した要因になるのかも。ヘリコプターが上空からレースを撮影していたのも、ツールで見る光景そのものだし。いつもと違うのは場所がヨーロッパではなくて、さいたま新都心ってことぐらい。
ツール・ド・フランスの記念大会ということではなくても、今後もこのイベントは続いてほしいと思った。色々と課題はあるだろうけれど、さいたま新都心はクリテリウムに相応しい場所だし、アクセスも立地も申し分ない。あれだけの観客数があったのに、帰りの電車が満員になることもなかったからね。駅も含めて観客の収容能力は極めて高いわけだから。
2013年10月26日土曜日
さいたまクリテリウム 2013 を観戦してみて
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