2013年7月28日日曜日

Q-ringsの走行で感じたこと(先入観とは違うものに)

今日はQ-ringsを装着してから初めてのライド。目的地は名栗湖の有馬ダムで、平坦から峠と変化にとんだコースとなった。結果は、走行距離100キロで平均速度22.67キロ。暑さを避けるため、朝6時前に自宅を出発し、帰宅は午前11時となった。

Q-ringsについて最初に受けた印象は、シッティングでの足の回転に違和感がないということ。ペダルを綺麗に回している感覚になるのだろうか。真円リングと比較して速くなったのかどうかは分からなかったけれど、アウターもインナーも、とにかくスムーズにペダルを回せる。二週間ぶりのロードバイクだったわけだけど、乗り始めた瞬間から違和感がなかったのは初めてだった。いつも乗り始めはぎこちなくなってしまい、ある程度の巡航をしてからペダリングの感覚が出てくるものだったんだけどね。多くても週一のペースでしか乗らないので、ペダリングを少し忘れてしまう気がしてたんだけど、Q-ringsだと忘れることはなくなるのかも。
ダンシングについては、トルクのかかるゾーンが真円リングと異なるようで、少しずつ慣れてくる部分もあったけれど、最後までなんとなく違和感があった。シッティングとダンシングでは、トルクのかけ方が異なるので、仕方がないのかもしれない。ただ、足の踏み込みのタイミングを覚えれば違和感が解消されそうな感じを受けるので、練習すれば身に付きそうだ。
青梅を抜けて名栗湖に向かったのだが、成木街道の登りは初めてだったので、自分にはちょっときつかった。ここでは楕円リングの恩恵があったのかどうか不明。トンネル前の坂道は相当きつかったのだけれど、その後の下りは気持ち良く走り抜けることができた。この下り坂でシマノのブレーキシューの威力が発揮されることになり、こんなに効くなら、最初から変えておけば良かった気がしなくもない。シナプス・アロイの純正ブレーキシューは、それなりだったということだな。
さわらびの湯から名栗湖の登りが一番きついところだった。成木街道に入るまで、調子に乗ってアウターで漕いでいたツケが足にきていたようで、この坂道では足をつきたくなるほど気持ちが折れそうになる。坂道の距離が割りと短いのと、左の景色にダムが見えたことで、なんとか歩かずに有馬ダムに到着することができた。少し休憩をとると結構回復できたので、名栗湖一周のサイクリングをしてみると、気温もほどほどで風が心地よかったのが印象的。水不足のニュースが流れていたとおり、名栗湖の水面は低かったので、その実情を実感することもできたな。帰りは日高の加藤牧場に寄ってアイスを補給。この暑さの中で食べるアイスは一際うまかった。
Q-ringsは500キロ走ってから身体に馴染んでくるということなので、今回のロングライドだけでは評価できないのかもしれないが、第一印象は好感の持てるものになった。コンパクトのチェーンリング50-34から、Q-ringsの50-34に変えたわけだが、楕円による最大歯数の増大分を感じさせるものではなく、力加減としては真円コンパクトとそんなに変わるものではない感じ。Q-ringsを装着するなら、使っている真円リングと同じ歯数にすればいいのだろう。もしも、楕円の歯数を真円よりも増やしてしまったら、重たくなってしまい、足が疲れやすくなるのではないだろうか。
峠を登ったからというのもあるが、楕円リングによって、ケイデンスが上がったという感じはしない。楕円リングにより、ペダルを回せるようになるといっても、きれいに回せるようになる感じはするけれど、自然に速くなるわけではない。意識を持たなければ、ペダリングは今までのスピードと大して変わらないのではないだろうか。
正直、Q-ringsについてはネットや雑誌から見えてくる先入観みたいなものがあった。ブログのインプレに影響を受けていたんだけど、その多くは個人の主観や意見で、科学的な根拠を展開しているわけではなかった。ROTOR社の科学的な説明でも十分なのかもしれないが、説得力のある説明は以下の論文になるのだろうか。この論文では様々な非真円リングの効率を算出しており、Q-ringsの効率はそれほど順位の高いものではなかった。他の非真円リングだと、もっと効率がいいものがあるようだし、逆にほとんど効率が上がらないものも挙げてある。今回のロングライドでの実感として、Q-ringsはこの論文に書かれている程度の効率だったのではないかとも思えるので、逆にこの論文に書かれている他の非真円リングが気になった。
http://www.trainsharpcyclecoaching.co.uk/images/osymetric-study.pdf
様々な先入観を持って、今日のロングライドに望んだわけだけれど、頭でっかちに陥ってた気がする。このブログで自分の感じたことを書き綴ったわけだが、実際のQ-ringsの効果については体験するのが一番だと思った。他者が指摘していることについて、必ずしも同調できるわけではないのも体感したからこそ分かるものなわけだし。例えば、フロントディレーラーがティアグラであっても、変速はバッチリ決まったし、ケイデンスが上がったわけでもないし、ギアを一段下げて使った方が良かったわけでもない。変速性能については、今までつけていたFSAのものと同じくらいなんじゃないだろうか。まー、もともとがFSAだったから、同じような変速性能だったとも言えるのかな。それにしても、ショップの店員さんの腕が良いというのは間違いないな。チェーン落ちなんてなかったし、トラブルは一切なかったわけだから。これで問題があるという人は、エントリーモデルのFSAには乗れないんじゃないかと思う。
それと、今回は魔法瓶の活躍が際立ったものとなった。夏場のボトルは魔法瓶が一番だね。冷たい飲み物を常に補給できるのは良いことだよ。最初に氷を多目に入れておけば、長時間氷は残っているし、途中、自販機で買い足した分も魔法瓶に入れちゃえば、冷たい状態が持続するので、良いことずくめ。

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