2014年3月23日日曜日

強風時(風速9m/s以上)でのディープリムホイールによるロングライドと今後の課題

一昨日は中間平までのロングライドで走行距離113.8km、平均時速21.06kmとなった。今回のライドでは職場でロードバイクを趣味にしている一人と初めて同行することになった。この人からはロードバイクの話を色々と聞いていたので、相当走りこんでいることは察しがついていたし、秩父辺りの峠を走りこんでいることからかなりの実力者になりそうだと思っていて、機会があれば一緒に走ってみたいと考えていた。

一昨日は天気予報で強い北風に注意するよう呼びかけられていたほどで、自宅から待ち合わせ場所に着くまでに根性が必要になるほど。北西の風になるので、中間平までは完全に向かい風状態となる中で進むことになった。さすがに、これほどの風の強さになると、平地であっても坂道を登っていくような感覚で、時速30kmなんてまず出せない状況だったし、時速20km以下になることもあった。いつもの感覚よりも1.2倍くらいの強度が必要だった気がする。ひたすら耐えながら進む感じ。

中間平近くになると、ようやく北風の影響が薄れてくるのだが、上り坂がきつくなってくるため、少しずつ体力が削られていってしまう。ここでスプロケ12-30tが活躍することとなり、30tで足を休ませながら登っていくことになる。いつもと異なったのはメンタルの部分で、初めて同行することになった職場の人の登り方に圧倒されてしまったところ。

この人はクライマーといってもいいくらいで、中間平に差し掛かる道中ではフロントはずっとアウターのままで、インナーを全く使わない。途中の林道の上り坂は距離は短いんだけど、それなりの斜度があるので、自分の感覚ではこの坂でもインナーが必要だというのに、アウターで上りきってしまうとは。中間平に差し掛かってからは一気に上り始めてしまい、その後姿を捉えることはできなかった。

今日のような強い向かい風状態で、アウターのままで走行していることが凄すぎる。ペダリングを後ろから見ると、体全体を使って漕いでいる感じで、リズムのようなものがあるのかもしれない。ダンシングもなかなかで、これだったらどんな坂道でも攻略できる脚力になるんじゃないかと思うほどだった。自分には越えられない壁を既に突破している感じの実力を見せてもらったと言えばいいのかな。

ケイデンスを上げて登る方法もあるし、トルクをかけて登る方法もあるのだが、自分にはトルクをかけて登る方法が欠けていたことに気付かされる。今までトルクをかけたペダリングをするとふくらはぎの筋肉が耐えられなくなり、足が終わってしまうことに繋がっていた。トルクをかけるのはこれ以上は厳しいかなと思っていたので、ケイデンスを上げていく方法に頼るしか方法はなかったんだよね。

しかし、シューズをMavicのFuryに変えてからは、ふくらはぎへのストレスが軽減されてきていることを実感しているので、これを機に今までの走り方を変えていくことができるのかもしれない。単に今まで使っていた初心者用SPDシューズはダメすぎたということなんだけどね。ロングライドを終えた後の足の疲れも今までとは異なっているし、腿の裏辺りの筋肉がきちんと使われている感触はある。アンクリングの改善が大きいのかもしれないし、これが改善されているのであれば、トルクをかけるペダリングやダンシングの幅が拡がりそうな予感はある。

強風時と峠でのCosmic carbone SLEはどうなのかと言うと、「特に問題なし」になるのかな。強風でハンドルを取られることがあるが、きちんと対応していれば問題はなかった。同行者二人のホイールはローハイトになるのだが、この二人も強風の影響を同じように受けていたように見えるので、この強風はどんなリムハイトであっても影響を受けていたのは間違いない。

強風時のハンドル対応については、ブラケットを前に押し出す感覚で手を握ればハンドルはかなり安定することに気付いた。突っ張り棒のようなイメージと言えばいいのだろうか。この握り方が正しいのかどうか分からないけれど、ハンドルを引くような乗り方だと風の影響を受けやすいというか、すぐにハンドルを取られてしまうのではないかと思った。それと全体の重量も重要で、自分の場合は体重66kg、バイクと装備で10kgとなるわけだが、これだと今回のような強風であってもCosmic carboneで十分行ける。

まー、はっきり言って、強風時で峠を目指す辺りでディープリムよりもローハイトの方が良いに決まっているのは間違いないんだけど、ディープリム愛好家となる自分の意見としては、
①向かい風と追い風の中ではディープリムのエアロが生かされる。
②完全な横風でない限り、斜め前からの風であれば、向かい風のように裁ける。
③トルクをかけたペダリング(ダンシング含む)の反応が結構良い(まだ自分は持続させる時間が限られてしまうが)。
④追い風と下り坂でのスプリントはディープリムでしか味わえない世界となっている。

①については、往路での向かい風で普段よりも足を使わされた感覚はあるのは確かだけど、足が残っていた感覚があったのも確か。そして、追い風でのペダリングは本当に気持ちがいいもので、Mavicタイヤの乗り心地が良いこともあって、今まで経験したことのない境地に行ってしまったような感じ。

②については、急な横風だけが要注意。田舎の道だったら予測はできると思うけれど、都心のビル風があるような場所だとちょっと怖いかも。都心の場合は、建物に囲まれた無風状態の場所から、風の通り道になっている場所に移動する瞬間が要注意になるのだと思われる。田舎の場合は基本的に無風状態の場所がなく、橋の上や山の谷間であれば、ある程度の予測が可能なので、風向きの変化に注意した走行ができるようになっているのが都心と異なるところ。

③は今後の自分のトレーニング次第になるのかな。目的が明確になったことと、Furyシューズの性能を生かして鍛えていけば、モノにできそうな感じはある。通勤時のママチャリでダンシングの練習をすればロードバイクに生かすことができるのかもしれない。

④については、Cosmic carbone SLEを買って良かったと思えるところで、これが一番楽しいんだよ。見晴らしの良い下り坂は限られてしまうが、ルートを覚えてしまえば、どこからパワーをかけていけばいいのか分かってくるので、良い走りができるようになる。全体から見れば僅かな区間でしか楽しむことはできないと言えるのだが、この楽しさは別格。

追い風の下り坂でどこまで行けるか試してみると、時速60kmを超えたあたりから急に向かい風を感じるようになったのも初めての経験だった。あれだけの追い風だったのに、急に向かい風のように感じてくる不思議な感覚で、空気の壁にぶつかったのかもしれない。富士山や清里のように傾斜のキツイ直線道路が続くような道であれば、この壁を簡単に越えられるのかもしれないが、小川町や都幾川ぐらいの下りだと、今の自分の実力ではこのぐらいが限界なのかもしれない。

強風時に積極的に走りに行きたいと考えるわけではないのだが、今回の強風時のロングライドは色々と勉強になったし、課題も見つかったので良い経験になったと思う。それにしても、職場のクライマーはとんでもない実力だね。白石峠や秩父方面によく走りに行っていると言っていたけれど、こういった峠で培われた脚力は本物。自分よりランクが一つか二つ上だな。

 


 















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