2014年4月21日月曜日

トルクのかかるペダリングはサドルの高さがポイントで、上半身を使った身体全体の動きが重要

一昨日の中間平のライドでは、これまでの走り方とは異なるペダリングを試すこととなり、結果としてこれが自分のペダリングを見直すキッカケとなったので、その内容をまとめてみたい。当初、ロードバイクを購入した店で股下に合わせた状態にサドルの高さを調整をしてもらっていた。当初のサドルの高さは慣れが必要だったので、一旦低い状態にしてから徐々に高くしていくことで身体を慣れさせるようにしていた。

サドルがある高さを超えた状態になると、膝の裏が痛むようになってくることから、サドルの高さの限界がなんとなく分かってくるようになって、膝の裏に痛みが出てこない高さでの設定に自然となっていったんだよな。この設定は、両足の爪先が地面にギリギリつかない程度の高さで、クランクを下にした状態でもそれほど足が伸びきらない程度となり、ネットや雑誌等で言われている高さがこれになるのかと思っていた。

この状態でのペダリングは回転を維持しやすいし、これで様々なところを走行していたこともあって、自分のサドルの高さはこれで決まりだろうと疑うことはなかったのだが、前回の中間平で一緒に走った登りに強い同行者の走り方を見て、今の自分にはできないペダリングであることを強く認識させられたことから、自分のサドルの高さに疑問を持つようになった。この同行者の登り方は、足だけでなく上半身を使った身体全体でペダリングにトルクをかけていくものとなっていて、自分の走り方では真似ができないものだった。

海外のプロ選手の走り方をYoutubeなどで観察してみると、欧米系の選手は元々が足が長いこともあってサドルが高く見えてしまうのだが、ペダリングを見る限り、サドルの高さと比べて足の長さに余裕がありそうなセッティングなことに気付く。両足の爪先が地面に付くぐらいのサドルの高さなのではないかと思えるぐらいで、クランクが下に来た時の膝の曲がり具合には結構な余裕がありそうな感じだったことも、今のサドルの高さを見直すキッカケとなった。

今までのサドルの高さは、単に膝裏が痛くならない高さということだけであって、回すことはできてもトルクをかけたペダリングができないのことが欠点だった。スプロケを12-28tから12-30tに変更したのもトルクが足りていないことが理由であって、平地の巡航だと特に問題にはならないのだけれど、長い登坂になると一気に加速が鈍ってしまうもので、それなりに走りこんでいるつもりであったけれど、なかなか脚力がつかない感じだったので、これが自分の脚力の限界になるのかなと思っていた。

中間平に向かう途中に、ちょっとした林道の登り坂区間があって、この区間はアウターで上ることができないでいた。このぐらいの傾斜だとインナーにして登るのが普通だと思っていたし、アウターで登ることを最初から考えることもしなかったのだが、前回の同行者はアウターで登りきってしまったことに強い衝撃を受けた。

一昨日の中間平のライドで試したかったことは、中間平の麓の看板の手前まではアウター縛りで上りきること。自信があったわけではなかったけれど、サドルの高さを少し低くして、上半身を使った身体全体でのペダリングを意識すれば、それなりの結果は出てくるだろうと見込んでいた。

結果として、中間平の麓の看板までアウターで登りきることを達成し、中間平での登りもメリハリをつけながらギアチェンジを行って上りきることができてしまった。今までだと、中間平の麓までで既にインナーを使うこととなり、中間平に入ってからはインナーで30tを多用するだけで、ダンシングもギアチェンジもほとんどできない状態だったのに、これほどまでに走り方が変わることになるとは思わなかったな。

気を抜くことなく中間平まで攻めたつもりだったので、展望台に着く頃には両足の腿が攣る寸前だった。脹脛が攣りそうになったことはあったけれど、腿が攣りそうになったのは初めてのことだった。サドルが低すぎたのかもしれないが、今までの高さを下げることによって、体重が足に乗っかるようなペダリングを実感できたのは確かで、これがアウターで登りきる秘訣というか設定になるんだなと納得してしまった。特に上半身を使ったペダリングはトルクをかけやすいし、ダンシングよりも疲れにくいこともあって、これは非常に良いテクニックになると思った。ひざを痛めるような無理は禁物だけど、見よう見真似でやってみても、それなりの成果が出たことは大きいよ。

Q-rings50-34tを使っていることもあって、回すペダリングの意識を強く持ってしまっていたことが、トルクをかけるペダリングの意識を薄くしてしまっていたのかもしれないのだが、上半身を使ったトルクをかけたペダリングはQ-ringsであっても十分な効果を発揮するようで、相性が良いように感じたことは今後につながる。

自分の傾向をみると、サドルが高いとトルクをかけにくくなるが、ケイデンスを高められるようだ。逆に、サドルが低いとトルクをかけやすくなるが、ケイデンスを高めにくいということなのかな。今まではトルクをかけていないペダリングだったわけで、今後はトルクの掛け方を意識したペダリングをマスターしていこうかと思う。こういうことにもっと早く気付いておくべきだったな。このペダリングを覚えれば、登りの苦手意識も少なくなるし、ディープリムホイールの走行にも生かされるだろうから、かなりのステップアップが期待できると思っている。

やっぱり、ペダリングは単に回すだけでなく、トルクを掛けられるようにしないとダメだろうな。上半身を使った身体全体でのペダリングは、効率的で綺麗なペダリングとは言えないけれど、一昨日の走りでその効果を確認できたわけで、このテクニックに疑問を抱くことはなくなった。効率的なペダリングと力強いペダリングは、本質的に異なるものなのかもしれないな。

コルナゴのホームページに書かれていることは重要なことだと思うし、これが基本だと思う一方で、トルクを掛けるペダリングは基本とは別の方向にあるのではないかと思った。上半身を使ってトルクを掛けるなんて、基本とは言えないわけで、癖になってしまったらマズいのだろうか。少し気になるな。








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