2014年4月20日日曜日

HDR-as15の性能を発揮させてみた

昨日は中間平を目指して走行。距離は114.6km、平均時速は21.5kmとなった。出発は午前8時過ぎだったのだが、HDR-as15のスケルトンフレームのL字マウントが全く固定されない状態だったので、自宅に引き返すアクシデントがあったことから30分近く時間をロスト。L字マウントを純正のハンドルバー装着マウントに付けたのだが、普通に走行する振動でネジが回ってしまう最悪のもの。カメラを真っ直ぐにつけて、ネジを強く回して固定しているはずなのに、ふとした振動でカメラが斜め横を向いてしまう。L字マウントは使えない代物。底付けする器具だと撮影が中断されてしまうことがあるので、L字マウントには少しは期待していたのだけど。もうソニーには期待するものはなくなった。

以前のブログにもHDR-as15ユーザーとしての意見を書いたのだが、ここで最後のダメ出しをしておきたい。これまではHDR-as15のマウントや保護ケースがアクションカメラとしての性能を台無しにしていることを書いてきたが、今回はカメラの性能を比較しての率直な意見というか感想。

下り坂の道中で撮影を繰り返していくのだが、高速域や悪路での振動の場面では撮影が中断されてしまうのがこのカメラの性能なわけで、中間平からの下り坂でも撮影が中断されてしまう恐れはあった。しかし、今回は運良く撮影に成功したので、Youtubeで同じような下り坂の動画と比べてみることにした。

中間平は今年になってから今回で3回目であり、以前の走行でも動画を撮影していたわけだけど、保護ケースが曇ったり、撮影が中断されてしまったりで、下り坂を全て録画できていたわけではなかった。今回の撮影がダメだった場合はGoproの購入を視野に入れていたんだけどね。

今回のスケルトンフレームをハンドルバーに固定する方法での撮影となる。これでレンズが曇ることはない。しかし、ウォータープルーフの保護ケースと比較して、通常走行の振動によって録画ができない状態となる確率が上がるのがスケルトンフレームの欠点。撮影は手ブレ補正と720の画質で行うことにしていて、1080を使わないのはバッテリーの消耗が激しくなることと、カメラの発熱が大きくなることが理由。スケルトンフレームの冷却性能は期待できると思うのだが、発熱によって録画が中断されることもあるので要注意なんだよな。720だとそこまで発熱しないからそれほどの不安はない。

今回の動画の撮影自体は満足できるものだったし、自分が想定していた動画を撮影できたと思っている。ところが、Youtubeにアップされている他の下り坂の動画と比較してみると、自分が撮影したHDR-as15による画像はボンヤリした感じになってしまうことに気付いた。最初は720の画質によるものかと思ったけれど、1080ではない低画質の他の動画と比較してみても、画像がボンヤリした印象を受ける。色彩の印象も他の動画と比べて異なるもので青が強い印象。全体として青が強いということではなくて、白いはずの一部が青がかって見えてしまうものになる。今回の動画ではガードレールがやや青く見えてしまった。そして、林間の影となる場所では、木漏れ日の光との明暗の表現がボンヤリする感じになっている。光の明暗の処理は難しいのかもしれないが、白い部分まで青みがかってしまうのはどうなんだろう。

これは手ブレ補正をしていることが原因になるのだろうか。ハンドルバーにカメラをマウントする限り、細かい振動を拾ってしまうのは仕方のないことで、走行中にカメラ本体が揺れているのがわかるほど。固くマウントしたとしても、ハンドルバー自体が振動しているわけで揺れを防ぐことはできないから、手ブレ補正は外せないと思っていたのに、海外のロードバイクのアマチュアが撮影している動画を見ると、驚くほど振動を感じさせない状態。どんなに路面が良好な状態であっても、高速域になれば影響の大きい振動が発生するはずなのに、そんな印象を感じさせない。

Goproのマウントはそれほど優れているということなのだろうか。Goproでの下り坂の動画を見ると、画像がハッキリしていてブレも感じさせないものとなっている。映像を見る限り、ハンドルバーにマウントしていることは間違いないんだけど、自分のHDR-as15には真似できないほどの安定感。色彩も自然な感じがする。Youtubeにアップされている動画を色々と見比べてみると、その色彩と動画の安定感からGoproで撮影されているようなものばかりであることに気付く。対して、HDR-as15で撮影されたものはどれだけあるのだろうか。as15以外の最新機種でもいいのだが、Goproに匹敵するような動画を撮影することができるのだろうかと思った。

HDR-as15で撮影した動画の編集を繰り返していくうちに、動画としての画質に疑問を感じるようになったのは最近のこと。最初は撮影した動画はこのようなものだと思っていたし、撮影そのものを楽しんでいたので画質が気になることはなかった。画質が気になってくるようになったのは、iPhone5Sで撮影した画像と色彩が異なっているところから始まり、他のYoutubeにアップされている動画との違いを認識するようになって、その違いが気になるようになってしまった。動画を編集していけば、誰もが画質を気にしていくのではないかと思える。

Youtubeにアップされた動画と元の動画には画質に差があると言われているが、自分にはその差が認識できない。アップロードの過程で多少はYoutubeの方が劣化しているのかもしれないけれど、自分のパソコンで見る限り、色彩の青の強さと画像のブレ具合は元の動画とそれほど変わりはない。逆に、YoutubeにアップされたGoproで撮影された動画の方がすごく気になる存在になってしまうんだよな。元の動画はもっと安定感がある動画で画質もハッキリしているのかなと。

今さら型落ちとなるHDR-as15について語ったところで意味のあるものではないと思うし、アクションカメラの進化は激しいので最新機種同士で比べるのが一番良いと思うのだが、2012年頃にYoutubeへアップされた動画と比較してみても、HDR-as15はどうかと思える感じの画質なのは確か。というか、Goproが凄すぎるということなのだろうな。アクションカメラは過酷な環境で使われるものであることから、Goproであっても課題は多いと思えるけれど、Sonyはもっと多くの課題を抱えていることは間違いない。

カメラのマウントの技術や撮影を邪魔しないカメラの保護ケースはかなり重要なものになるし、手を抜けるところではないのだが、こういったところで手を抜いているのがSonyクオリティー。SonyはGoproの商品をコピーするだけであって、その使い勝手までを完全にカバーしているわけではない。そして、画質の色彩や安定性はどうかというと、これもGoproの方が上手だとしか言いようがない。

動画を撮影するために、最適な条件で一発勝負のところで録画することを考えてみると、どの機種を選択すればよいのか分かってくると思う。どれをとってみてもGoproの方が一枚上手だろうな。価格的には良い勝負なのかもしれないけれど、撮影した動画を編集していくにつれて、画質の良さと安定感は重要になってくるので、多少価格が高くなってしまっても画質の良いものを選んだ方が間違いはない。ロードバイクを趣味にしている人の多くは、パーツそれぞれに拘りを持っているだろうから、桁違いの価格は別として、良いものを求めようとする傾向はあると思える。

自分の場合はロードバイクの延長上に撮影の趣味が加わることになったが、これはこれで拘りが出てきてしまうことになったし、アマチュアであっても画質に拘る人が多いことにも納得。HDR-as15しか知らない状態であれば何の不満もないのだけれど、世界の動画と比較できる今の世の中ではこれで満足はできないな。今回の中間平の下り坂をGoproで撮影していた場合はどのようになるのか気になる。ハンドルバーでの撮影はこれが限界になるのだろうか。


 






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