AirのサイズはSで、SRのサイズはM。結果としては、Mサイズは大きすぎて自分のサイズではないことがハッキリわかったのだが、Sサイズだとこれ以上ないくらいの適正サイズということもハッキリわかったのは大きい。身長174の自分だとSサイズということになるんだな。体の硬さと手足の長さがやはりSということか。。。軽く流す走行であれば、どちらも乗れるといえば乗れるんだけど、高速巡航時に踏んでいくときの感覚で言えば、Sサイズの方がしっくりくる。
一番楽しく周回できたのがAirで、これは適正サイズだったことが大きな理由になるんだけど、他にも大きな理由は存在する。フレームがエアロを謳っているわけで、エアロ効果はそれなりに期待できるのだろうとは思っていた一方で、そこまで体感できるのかっていう半信半疑なところはあった。でも、そういった疑問がハッキリすることになる。
このフレームはディープリムとの相性が良い。これって、今流行のモデルで、ロードバイクにもできる限りのエアロ化の性能が取り込まれようとしているのはなんとなくわかっていたんだけど、実際に乗る機会なんてないのだから、妄想を膨らませるしかなかった。でも、今回の試乗によって、その違いというか効果がなんとなく肌で感じられるというようなイメージで、エアロ効果を体感するというよりも、どちらかというと直進安定性が増しているという感じ。空気の抵抗が減ったかどうかは正直分からない。でも、バイクを真っ直ぐに、ブレずに切り込んでいくといった性能が高いのは自分でも分かった。こういうのがエアロ効果ということになるのかな。
ディープリムホイールが好きな人であれば、こういったフレームを好きになるのではないかと思う。デザインも平べったいだけでなく、スクエアな部分もあったりして、既存の丸パイプのフレームとは一線を画している。アンカーのRMZもそうなんだけど、少し角ばったデザインは自分好みということもあって、性能の違いを感じることができたのも大きな収穫。エアロの性能と言っても微々たるものなんだろうけれど、この造形は気に入っている。
装着されていた3Tの60mmのリムハイトは初めて経験することになったのだが、さすがにこれぐらいの高さになると横風を気にする必要が出てきそうな感じ。SRに装着されていたBora ultraは今のバイクのホイールと似たような感覚で走行できるのとは対照的だった。自分には50mmのリムハイトで十分というか、これ以上の高さが欲しいと思ったことはないので、これはこれで良い勉強になった気がする。
剛性が高いだとか、振動吸収がどのくらい良いのかというのは、正直よく分からない。自分の感覚で言えば、いたって普通。フレームの固さというのはよく分からないものなのかも。乗り心地も普通だと思っている。自分に合うサドルに変えればさらに快適になりそうだと思うので、試乗車のサドルで評価することはできないだろうし。最初に乗ったアンカーRIS9、スペシャライズドTarmac discも同様で、どのバイクの剛性が高かったとか分からない。まー、ハイエンドモデルで剛性がどうのこうのっていうのは、自分からしてみればそれほど気にする必要はないのかも。
剛性や振動吸収がどのくらい良いのかはよく分からない部分があるけれど、そういうのは置いておいて、やっぱりさ、見た目が重要だと思った。キャノンデールのスーパーシックスも、アンカーのRIS9も性能は申し分ないし、楽しく走行するのであれば、こういったフレームを選ぶことで間違いないと思うのだが、必要十分な性能かつ見た目のエアロとディープリムホイールとの相性が良いということであれば、物欲のターゲットとしてこれ以上の存在はないと思う。
今のバイクの電動アルテグラ、コスミックカーボンを移植することを前提にすれば、チェントウノで決まりのようなもの。ウィリエールには良い印象をもっていたし、今回の試乗によってそれが確信に繋がった感じ。それと、ディープリムホイールに慣れてくると、やっぱりフレームもディープリムに合ったものを選びたくなるのは当然の成り行きになるかと。ローハイトのホイールもいいんだけど、自分の乗り方はディープリムに合わせたものになっていることを今回の試乗で認識させられた感じ。
チェントウノおそるべし。試乗車を改めて見てみると、それなりにカッコいいポジションが出せていたんだな。このポジションでも本気走りで乗れたんだから、徐々に身体を慣らしていけば、より速く、より長く、という感じで強化されていくことになるのだろうか。
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