2015年2月28日土曜日

ポジション、ペダリング、ボディバランスを実走で確認する方法を考えてみると

ポジション、ペダリング、ボディバランスは重要であり、ネットや雑誌で調べれば調べるほど色々な解説が出てくるので、自分としても走力を向上させるために何らかの形でトレーニングをしていきたいと考えていた。

ポジションであれば、フィッティングで見てもらうことになるし、ペダリングについては某社のペダリングモニターが参考になるかと思う。ボディバランスを考えるならば3本ローラーでトレーニングしていくことで向上していくらしい。

フィッティングに関しては、理想的なポジションが得られることを頭で理解しているのだけど、実走で理想的な姿勢を維持できているのか分からなくなる問題点があるかと思う。フィッティングで確認するポジションと実走のポジションは全く同じというわけではないような気がするし。

ペダリングモニターと3本ローラーについては新たに購入する必要が出てくるのだが、3本ローラーは部屋で使える状況ではないので対象外。ペダリングモニターに興味はあるんだけど、パワーメーターが必要なほど走り込みをしているわけではないし、そこまでの購入意欲が湧く感じとはなっていない。

週末のライドで、気軽に確認できる方法があるのだろうかと考えてみて思いついた方法は「手放し運転」。路面や交通が安全であることが前提で、手放しと言ってもハンドルをすぐに握れる状態で、時間的には1秒前後といったところ。ハンドルに伝える力をゼロにするようなもので、擬似的な手放しになる。手放しは推奨できるものではないので、あくまでハンドルに加える力をほとんど無くすイメージ。

ハンドルに指が触れているけれど力は掛かっていないような状態なので、見た目で言えば手放しには見えないのだが、これが思った以上に自分のポジション、ペダリング、ボディバランスがハッキリと分かる感じで、まっすぐ走っているつもりだったのに、右に偏ったり、蛇行してしまう状況だった。

もともと前傾姿勢での手放し運転は難易度が高いと思うのだが、ポジション、ペダリング、ボディバランスを適切にしないと全く直進できない。左右均等のペダリングを心掛けると安定してくるのが分かるし、腹に力を入れて体幹を使うイメージを持ちながら走行すると、さらに安定してくる感じ。ポジションも同じで、バイクに対して身体を真っ直ぐにしていけばいくほど安定感が増していく。

おそらく自分の走行姿の外観を見れば真っ直ぐ走れているようなポジションになるのだろうけれど、手放し運転のバランス感覚は見た目では分からないほど繊細さがある。外観からの見た目では判断しにくい状態になるのだが、身体の使い方としてどこを変えればいいのかは自分でよく分かるので、力の入れ具合や身体のバランスを調整することで、それが直に走行安定性へと繋がっていく感じ。

今までは実走で脚力を鍛えることが中心になっていたし、ポジションやペダリング、ボディバランスを確認する方法がなかったので、改善のしようがなかったわけだが、ここにきて大きなヒントが得られたような気がしている。頭や肩への力の入れ方で左右のポジションが僅かに異なるのも、手放し運転だからこそ体感できたことなわけで、身体についてしまった癖を少しずつ修正していく必要がありそうだ。

走行の合間に一瞬の手放し運転を挟むことで、ポジション、ペダリング、ボディバランスの修正ができるとは思っていなかったな。まー、手放し運転が効率的な走行に繋がることはないのだろうけれど、実走で確認できるわけだし、コストが掛かるわけでもないので案外これは悪くはない方法なのではないかと思う。手放し運転を目指しているわけではなく、あくまで真っ直ぐ走るための確認作業なのだが、今日のサイクリングでも効果を実感しているので、これを続けていけば走行能力を総合的に向上させることができそうな予感がする。

プロ選手がレース中に手放し運転をするのを見たことがキッカケだったんだけど、プロ選手はポジションもペダリングもボディバランスも全てが高いレベルだからこそできる芸当なんだろう。



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