2013年8月26日月曜日

ホイール軽量化、スプロケの大型化、楕円リング、その他パーツ効果の序列を検証してみる

昨日は雨の中、定峰峠と白石峠に行ってきた。距離は110キロ、平均速度は20.8キロとなった。途中から雨が降りだしたのだが、意地になっていたこともあって、前回のリベンジを果たすことになったのだが、自宅まで残りわずかのところで、鉄格子の蓋に乗り付けて滑ってしまい、結構な大ケガを負ってしまう。左親指脱臼と擦り傷を負うとなんだか気分が落ち込んでしまった。バイクもディレーラーハンガーが曲がってしまっていたし。最後の最後で油断してた。いつもの通勤路で転倒するなんてね。幸いなことに、骨折までに至ってなかったし、ショップに見てもらった限り、ディレーラーハンガーの交換だけですみそうな感じだったな。痛い話はこれくらいにしておこう。雨の中でも定峰峠では二台のロードに出くわした。堂平天文台は風が強く、クルマで来ている人すらいない状態。こんな状況でよく登ったもんだな。少し自分にあきれてしまった。
Synapse alloy 2012モデルの純製品から、これまでに交換したパーツを上げてみると、1300g台のホイール(Lightning alpine)、楕円リング(Q-rings 50-34)、タイヤ(Vittoria rubino pro3 slick)、ブレーキシュー(SHIMANO R55C4)、スプロケ(アルテグラ12-30t)となる。
これらのパーツによってもたらされた効果は、軽量化と走りの安定感。速度が上がったとか、走るときの苦痛が減ったということはない。
ブレーキシューは、峠の下りで重要な性能を発揮するものなので、自分の体力とはあまり関係がなさそうな気もするから、ブレーキシュー以外でのパーツの体感性能の序列を考えてみる。
昨日の走りで実感できたのは、スプロケ大型化>>ホイール軽量化=楕円リング>タイヤ軽量化
これが自分の結論。費用対効果で見ても、スプロケ大型化が一番になるな。前回の定峰では脚にきてしまっていて、白石峠に向かう最後のきつい坂で足を着いてしまっていたのだが、今回は定峰峠を越えても余力があったし、白石峠の最後の上り坂でもダンシングすることなく、上りきれたのは、スプロケを28tから30tに交換したから可能だったこと。スプロケ大型化の効果がここまで大きいことを知っていたら、ここまでの軽量のホイールではなく、別のホイールを考えてもよかった気がしなくもない。まー、ロングライドで少しずつ体力を消耗していく状況だとホイールの軽量化は効果が出てきそうな気もしなくもないけれど。でも、ワイヤービードのタイヤからケブラービードのタイヤに交換したときには、前後で250gほど軽量化されたはずで、数値的に頭の中で軽くなったなと思ってたのに、それほど体感できるものではなかった。ひょっとしたら、1500g台のホイールを選んでいても、体感的には今のものとあまり変わらないのかもしれない。ホイールの軽量化は費用対効果に問題がありそうな感じがする。
Q-ringsの評価は人それぞれになるかと。自分にとってはペダリングがスムーズになるので結構気に入っている。だけど、これでパワーが上がったとか、速度が上がったと言えるほどではないので、万人にオススメとはならない。好きな人が使えばいいんじゃないの、という感じだな。
タイヤの性能についても、今のところ、どっちもどっちという感じ。前のタイヤはshwalbe lugano 25cだったんだけど、慣れちゃえば差が分からなくなってしまう気がするな。最初の交換時はなんとなく違いがあるんだけどね。ギリギリのグリップで攻めてるわけでもないし、高圧にして使っているわけでもないから。自分の乗り心地の良い空気圧で使えば、どれも似たような感じがするんだけど。
ロードバイクのインプレで「ギアが一枚分軽くなったかのように」という表現があるのだけれど、この表現は不適切極まりないので、止めてほしいと強く思った。はっきり言って、一部のパーツの軽量化程度でギアが一枚分も軽くなるはずがない。それだったら、スプロケを換えて、本当にギアを軽くした方が良いに決まっている。30tのスプロケにして強く感じたことは、自分にとって斜度10%の上り坂は、28tでは厳しかったということ。ホイールの軽量化も楕円リングも斜度10%は厳しかったのに、スプロケを変えただけで達成できちゃったわけだから。
クルマでも、ハイギアードにするかローギアードにするかで、最高速狙いなのか、加速重視なのかが分かるのと同じ理屈がロードバイクにも言えるはず。なんで、スプロケの交換を最初にしなかったんだろうか。思い当たるのは、雑誌やブログからの先入観による刷り込みと、自分が持っていた変なプライド。ロードバイクの世界では28tでも貧脚扱いされているし、23tや25tで登りきっちゃう人もいるので、30tなんて相手にされないのかもしれない。ところが、自分程度の体力のような一般人にしてみると、30t以上のスプロケがあれば、クリアできる峠が拡がっていくのでロードバイクの楽しみ方を増やせるし、続けていきたい気持ちも強くなる。足をつかずに上りきる達成感は他に変えられない。30tであってもケイデンス維持すれば12~14キロの速度を出すことができる。上り坂でこの速度が出せればストレスなく軽快に走っていることになると思う。こういうのが重要になるんだよな、ロードバイクというか、趣味の世界ではさ。
ここで感じたことは10速化されたtiagraには、もともと30tのスプロケが考慮されていたというところ。初心者がどこでも走りに行けるコンセプトが見てとれる。実際に、自分はその恩恵を受けたと思えるし。もしも、28tのままだったら、峠が嫌いになってただろうし、ロードバイクの楽しみが減少していたのかもしれない。個人的には32tまでのスプロケがあってもいいと思っている。新しいアルテグラにはあるようなんだけどね。二台目を買うとしたら、32tのスプロケを装備できるタイプになるな。軽量化を考えている人には、「ギアが一段軽くなったかのような・・・」という表現に騙されるのではなく、実際にスプロケを換えてみることをオススメしたい。

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