2014年11月17日月曜日

サイクルパンツによるサドルの滑り止め効果を実感

一昨日は森林公園までの往復で走行距離77.8km、平均速度23.1km/h。北風のある状況で、往路は市街、復路はサイクリングロードになったのだが、意外とこのルートは冬の北風に合っているような気がする。市街地に入るとある程度の向かい風が軽減されるし、サイクリングロードでの復路の追い風は場所によっては40km/hを超えることになるので、いつもと違う速度で黙々と走り続けることでストイックな気分にさせてくれる。

昨日は秩父と長瀞のサイクリングで走行距離55.2km平均速度15.6km/h。秩父の道の駅まで車を出して、紅葉を見るサイクリングを想定していたのだが、美の山公園と浦山ダムの坂道はマッタリ気分にさせてくれることはなく、厳しい勾配の坂道を登り続けることになってしまった。美の山公園のルートは、自分の感覚で言うと定峰峠以上の感覚になる。秩父側を登って、皆野側を下って行ったわけだけど、皆野側の下りも楽なわけではない。浦山ダムの登り坂も12%になっている区間があるので、紅葉サイクリングといった趣きとは異なるトレーニングのような感じになってしまった。





ここで、本題のサイクルパンツの効果について触れておきたい。秩父の紅葉は、のんびりサイクリングということもあって、キャノンデールのバギーショーツを着用していたんだよね。ところが実際は定峰峠級の勾配を登ることになってしまい、やたらと脚を使わされた状況になってしまった。いつもよりペダルに力が入らないのは、昨日の疲れが残っているものかと思っていたのだが、登りでサドルの前目に座ろうとしてもバギーショーツとそのインナーが滑ってしまうようで、サドル上で身体が固定されていない感覚があった。

自分のサイクルパンツ歴としては、
1年目・・・sugoiビブショーツ
2年目・・・キャノンデールバギーショーツ
3年目・・・キャノンデールL.E.ショーツ

バギーショーツは、1年前に購入したものになるわけで、その時はこれでロングライドをこなしていたのだが、半年前にキャノンデールL.E.ショーツを購入して以来、ほとんど使わなくなっていた。L.E.ショーツを購入したのは、ロードバイクを始めた時に最初に買ったsugoiのビブショーツの着替えが面倒くさかったのが発端で、夏場はバギーショーツよりも使い勝手がいいのかなと考えてのことだった。

1年目にビブショーツを購入したのも格好を考えてのことだったし、バギーショーツも同様。性能についてはネットや雑誌で言われている通りの程度しか分からない状況だったんだよな。本格的にやるのであれば、レースにも使われているビブショーツで、ピチピチスタイルが気になるようであればバギーショーツ。1年目も2年目もそれほど脚力があったわけではないので、漕ぐ運動の邪魔にならない服装だという程度の認識しかなかった。

ところが、今年の夏場からは本格的に峠を走るようになってきたので、それなりに脚力が身に付くことになったのだが、これは夏場から使用するようになったL.E.ショーツのおかげであり、これをきっかけとして、サイクルパンツによるサドルの滑り止め効果を実感するようになった。L.E.ショーツは腹回りで着ることになるので、少しずつショーツがずり下がってきてしまうことが分かり、サイクルパンツとサドルの滑りやすさに注目するようになった出来事。さすがに完全にずり下がることはないが、意外とパンツとサドルに力が掛かっているのだなと感じるようになった。

自分の乗り方としては、平地であればサドルの真ん中のポジションと後ろ目のポジションで座る位置を交互にずらしながら、脚を使うようにしている。峠では真ん中のポジションと前目のポジションを交互にずらしながら登っていく感じになる。ロングライドでは、座り直しを繰り返すように心掛けているし、パワーを出したいときや巡航したいときは、サドルに座る前後の位置を変えることで、脚全体の筋肉を全体的に使うようなイメージ。意識して変えることもあるが、無意識のうちに座る位置が変わっていることの方が多い。

ロングライド中もそうだけど、特に勾配のきつい登坂では、サドルに座る位置は頻繁に変えることになる。そのため、登頂時や休憩時に下がってしまったL.E.ショーツを上げることが多くなった。1年目はビブショーツを履いていたので、パンツがずり下がることがあるなんて気が付くことができなかったんだ。ビブショーツの優秀さは身体にフィットするということだけでなく、ずり下がることがないということに尽きるのではないだろうか。着てしまえば、見た目的にはビブショーツもL.E.ショーツも変わりがないのだから、性能に変わりもないだろうと思っていただけに、ビブショーツが肩にかかる理由を考えたことはなかったな。

まー、ロードバイクに乗るとしても、ある程度の走り込みがなければ、パンツが下がってくる事態に陥ることはないと思うので、普通にサイクリングをする人には、どんなパンツを履いても問題はないと思う。クルクル回して、余裕のあるペースで漕ぐ分にはサドルとパンツが滑ってもそれほどの問題はないと思う。ただ、サドルが滑ってしまうようなパンツでは、ガッツリとした踏み応えがなくなってしまうので、パワーをかけたいときにペダルに伝わらないというか、空回りしてしまって、身体全体がフワフワした感じになってしまい、余計に疲れてしまうような感覚がある。

これがバギーショーツを履いた昨日の美の山公園の登り坂で感じた出来事だった。踏んでいるはずなのに、少しフワフワした感覚で、思った感じに進んでくれない。当然、サドルの前目に座ろうとするも、バギーショーツとサドルが滑ってしまい、余計な力が脚に掛かってしまっているのではないかと思えるぐらいに。久しぶりのバギーショーツでこんな感覚になるとは思いもよらなかったな。

今年の夏場のトレーニングによって、峠をある程度克服したと考えていたのだが、バギーショーツのままだったら克服するのは難しかったのかもしれない。サドルとパンツが滑ってしまうと、いつまでたっても脚力は付かなかったのではないかと思えるぐらい。ビブショーツをたまに着用することもあるのだけれど、そのときは本当に調子が良かったのを思い出した。今思えば、ビブショーツであれば、サドルの座る位置をずらしても問題がないし、滑ることもないので、十分にパワーをかけていけるということなのだろう。L.E.ショーツも決して悪いものではなく、パワーをかけていく乗り方だと注意が必要ってことぐらい。

サイクルパンツによるサドルの滑り止め効果は重要になるし、自分レベルの素人であってもその効果は無視できないと思える。1年目はこんなことを全く考えていなかったし、着るのが面倒くさいという理由で、ビブショーツをほとんど着なくなってしまっていた。今思うと、バギーショーツではなく、ビブショーツでひたすら峠を登っていれば、もう少し違った形で脚力をつけることができたのかも。

この記事(http://www.cyclowired.jp/image/node/137037)の意味がようやく分かった出来事で、調べてみると、サドルの滑り止めはかなり重要な要素のようだ。自分のバイクではノーマルの状態で十分なので、何か手を加えることはないのだが、ひょっとしたら、サイクルパンツが擦り切れるほどの摩擦力のある状態の方が、よりパワーを伝達できるようになるのだろうか。ロードバイクの常識なのかもしれないが、今更ながら自分で発見できた出来事になるので、サイクルパンツとサドルの関係は奥が深いんだなとしみじみ実感。これって、シューズのビンディング並に重要な要素になるではないかと勝手に解釈している。

バギーショーツはもともとマウンテン用になるし、シティライドなどではこれで十分。フィットネスであればL.E.ショーツでも十分な性能。ハードな走行ではビブショーツが必要。走行目的によって使い分ければ、それぞれの長所を生かせることになるのだろう。



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