5月5日に開催された「もてぎエンデューロGW2015」に参加することになった。ロードバイク歴3年でこういったイベントへの参加は今回で2回目となる。初めて参加したイベントは富士エコサイクリングでロングライド系だったのに対し、今回はレースの雰囲気が漂うイベント。結論として最初に言っておきたいのは、このイベントへの参加は最高におススメできるということ。
ツインリンクもてぎ自体が本物のサーキットになるわけで、高速域での集団走行がカギになることは理解していたが、そういった経験は全く無し。公式ホームページやネットでの情報を参照してみると、様々な人達が走行を楽しむことを目的としていて、レース指向の人だけでなく、一般の人も楽しく参加できるようになっているので、様子を見ながらの走行を心掛けるようにした。
4人チームによる4時間エンデューロにエントリーだったので、ピットでの交代を続けながら、休憩中は観戦を楽しむ余裕があると思っていたら、これが予想外にのんびりしている暇がないというか、緊張感に包まれた4時間となった。ピットでの休憩、走行者がピットに入ってくる時間の予想、交代時の待機はレースの雰囲気を十分に楽しめるというか、これがエンデューロのチーム戦の醍醐味になるのかもしれない。
前日までの想定では1周するのに10~13分程度かかるのではないかと考えていたし、当日のレース前の試走でも1周10分は必要だろうと思っていた。試走で驚いたのは流すつもりの走行だったのに周りのペースに付いていけない感じがしたこと。誰でも気軽に参加できるイベントだと思っていたのに、猛者が揃っている大会になるのかと思ってしまうぐらいに不安がよぎる。
試走は準備運動程度だと思っていたので、本番でもこのペースだったらヤバいかなと思っていたら、第一走者が想定よりも早い時間でピットイン。話を聞くと試走よりもペースが上がっていて速さが普通じゃないとのことだった。当初想定していた1周10分以上というのが、1周10分かからないどころか、8~9分レベルという想定外のハイペース。
一人3周で交代でもいいのではないかと当初は考えていたのだけれど、このハイペースで3周も持つかどうか不安なところもあったので、一人2周で交代することになった。結果的には、一人2周交代はエンデューロを楽しむ上では十分で、これで休憩時間も含めて良い展開になったかと思う。一人2周だと自分は走行中のドリンク補給は無くても大丈夫だったし、限界ギリギリで安全を犠牲にすることもないだろう。経験者はともかく、初めて経験するエンデューロということであれば、このくらいがちょうどいいのかも。
自分は第四走者で、最初の順番が回ってくる頃には集団が少しずつ散らばってくる状況だった。最初の1周は全体の様子を見る感じで、どの辺りがポイントになるのかを把握するように努めるようにした。まー、自分の戦略としては以下のとおりで、これは無理のないペースで周回を重ねるようにするのと、次の交代時もペースを落とさないようにすることだった。
<戦略>
・良いペースメーカーとなる先行者を探して、その人を観察
・登りの直線は7~8割の走力でペースを維持
・最初の下りコーナーから続く高速区間は走行レーンを意識
・下りの高速区間は5割程度の走力
・平坦の九折は7~8割の走力でペースを維持
戦略的には(登り:ペース維持)→(下り:休憩)→(平坦:ペース維持)といったところで、これでどこまでコースを攻めることができるのかとなったのだが、さすがサーキットというべきで、これほど完璧なアスファルトはないだろうと思えるぐらいに、整備も清掃も管理されていたので、路面への不安はほとんど感じなかった。何回かコースを廻れば回るほど、リズムが掴めるようになってくるので、あとは自分と周りの走行者との展開でどういったペースにするかといったところ。頭の中では7~8割の走力だったんだけど、結果的にはほぼ全力だったのかもしれない。脚は残っていたけれど、ガーミンの結果を見てみると、心拍数がかなりやばかったようだ。
自分が考えた戦略以外に重要だったのは、前走者との間合いで、自分のペースと同等な人とは走行レーンも速度も重なってくるようになるので、自然と後ろに付くようになってしまうこと。前走者が全力を出し切っている場合だと追い抜くことが可能だったんだけど、上級者クラスが前走者になると、後ろに付くだけで精一杯となり、気付いたらそのままピットインが近づいてくる状況だった。あとで上級者のタイムを見てみると、自分との差に納得するもので、このペースで4時間あるいは7時間も走り続けるのは普通じゃないと思った。
まー、言葉の説明はこのくらいで、動画を見てもらうことの方がこのイベントの良さを伝えることができるかと思う。シリアスな人だけでなく、誰もがサーキット走行を楽しんでいることが重要で、ピット作業を含めてもこのイベントは最高峰だと思った。初級者から上級者までの誰もが一緒に楽しめるイベントというのはこのエンデューロならでは。
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