勾配が10%を超えるような場所を走行しても、登頂を諦めることはなくなったのだけれど、それでもキツイことには変わりがない。前回の白石峠は初挑戦ではあったけれど、車で何回か登っているし、ロードバイクでも2回ほど下っていたこともあって、コース自体はなんとなく頭に入っていたことが大きい。想定できないコースではなかったので、白石峠に対しては気持ちに少し余裕があったかと思う。
今回の笠山峠はコース自体が初めてになるので、残りはどのくらいで、どういった勾配の登り坂が出てくるのかといったイメージが全くなかった。ネット等で言われている白石峠と同じくらいのきついコースだという程度の認識しかなかったので、それなりの気持ちで走行していたつもりだったのに、きついコースにやられたという感じだった。このコースはキツイ勾配と緩い勾配の繰り返し。インターバルトレーニングみたいな感じと言えばいいのだろうか。
途中で、湧き水で身体を冷やすことができたのは大きかった。きつい登りを攻略するためには身体が冷やせる程度の気温が必要になる。前回の白石峠のときは23℃前後という低い気温に恵まれたので、夏の時期としてはベストな条件と言ってもいいくらい。今回の笠山峠では25℃前後。普通に走る分には問題のない気温だと思うけれど、笠山峠を走行するうえでは高い気温になってしまった。日陰を走る分にはなんとかなったけれど、日差しを浴びる場所になると27℃以上になってしまい、さらに条件がきつくなってしまった。
今回の笠山峠の走行で感じたことは、夏の時期にヒルクライムをする場合には、それなりの低い気温と日差しを遮る区間が重要だということ。こういった条件が整わない場合は、体力の消耗がより著しいものになるかと思った。前回の白石峠ではドリンクがある程度残っていたのだけれど、今回の笠山峠ではドリンクをほとんど飲み切ってしまっていた。気温が1~2℃異なるだけでドリンクの消費量が随分変わるわけで、それだけ身体のコンディションに大きく影響を与える要因だと思う。
笠山峠の良いところは、白石峠級の勾配があるにもかかわらず、車もロードバイク乗りも少ないところ。路面も白石峠より悪くはない。白石峠のような有名な場所よりも、こういった場所の方が落ち着いて走行できるので、機会があれば次も挑戦したいと思う。湧き水があるのも重要で、熱くなった身体を冷やすにはちょうどいい。
峠に慣れていない人あるいは脚力に自信のない人は、もう少し緩やかな峠でトレーニングをしてから挑戦してみた方がいいと思った。上級者のブログでは、笠山峠から二本木峠、白石峠を駆け抜けていくような書き込みがあるけれど、とても真似できる内容ではないと改めて感じる。自分には笠山峠を一回登ればそれで十分で、続けて別の峠を登る気持ちにはなれなかった。
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