2014年8月25日月曜日

フレームとホイールのマッチングってどうなの?

「硬いフレームには柔らかいホイール」
「柔らかいフレームには固いホイール」

これらのフレーズはインプレなどでよく言われているものなので、そういうものなのかと思う一方で、物凄い疑念を感じなくもない。これが真実であるならば、普通の硬さのフレームには何が合うのかと思うし、普通の硬さのホイールには何が合うのかと思うから。何を目的にして、誰に対して、これらのフレーズが出てくるのかと思う。

レース系を求めるならば、速さ以外の性能が犠牲になってしまうのは当然だと思うし、コンフォート系を求めるならば、レース系の速さはないのは当然のことになるだろう。目的がレースになるのか、サイクリングになるのか、これをよく考えるべきで、混同してしまうのは良くないと思った。クルマだって、レース系は公道を走る上で乗り心地が悪い。そこまで行かずにスポーティ系であれば乗り心地は考慮されて設計されていて、これはロードバイクにも同じことが言えると思った。

嗜好の問題だとすれば、どちらを選ぶのも自由だし、好みを選択すればいいのではないだろうか。

結局、振動を軽減させるために、乗り心地を重視する意味での話であればなんとなく納得できるのだけれど、そうであれば、最初からコンフォート系のフレームにすればいい話になるし、そもそも選ぶ基準として固いフレームやホイールを選択することが間違っているのではないかと思えなくもない。

硬いフレームに乗りたいので、ホイールは柔らかいものにしたいというのはどう考えれば良いのだろうか。逆に、固いホイールに乗りたいので、フレームは柔らかくしようというのも同じで、そもそも、そういった性能を求めてフレームなりホイールなりを決めるわけだから、せっかくそういった性能を求めていたのに、ホイールなりフレームなりでその性能を調整しようと考えるのは何故なのだろう。

サイクリング用としてであれば、機材に拘るのは自由になるだろうから、何を選んでも問題はないと思うのだけれど、せっかくの高性能機材を生かそうと思うのであれば、それを追求していった方がいいような気がする。

レース用として考えるのであれば、プロはそのままスポンサーの機材を使っているわけで、自由に選べない立場となる。レース思考であれば、逆にどんな機材を使っても結果を出せるという考え方が必要になってくるのかもしれない。そりゃ、ハイエンドモデル同士の性能はそれほど差がないと思えるけれど、あれだけの種類のフレームとホイールの組み合わせを考えると、それなりに違いはあるのかと思える中で、選手達はそれぞれ頑張っているので、そんなに気にする必要がないのではないかと思う。石畳ステージはフレームとホイールの問題と言うよりもタイヤの太さと空気圧の方が影響が強いようだから、これは別なのかもしれないが。

コンフォート系の柔らかいフレームであれば、固いホイールの方が合うと思われているのだろうか。それとも、レース系の硬いフレームであれば、柔らかいホイールの方が合うと思われているのだろうか。

自分の考えとしては、バイクを選んだのが自分自身なわけだから、自分の身体をそのバイクに合わせることが必要ってことになるのではないかと思っている。レース系のフレームに乗り心地を求めるのもどうかと思うし、コンフォート系のフレームに硬さを求めるのもどうかと思うので、バイクを購入する前の事前情報で、どういった乗り方をしたいのかをある程度明確にしておく必要があると思う。

硬い、柔らかい、ではなくて、「普通」があってもいいと思った。普通に対しても硬いとか柔らかいと言った評価が付いて回ってしまうのだろうけれど、メーカーの考える普通を出せばそれで良さそうな気がする。

自分の場合、コンフォート系のアルミのエントリーモデルにコスミックカーボンを履かせているので、
「硬いフレームには柔らかいホイール」になるのか「柔らかいフレームには固いホイール」になるのか、どっちになるのかよく分からない状態。アルミだから固いフレームだと思うんだけど、一応、コンフォート系になっているわけで、コスミックカーボンも剛性はあると思うのだけれど、固いとも柔らかいとも思っていないというか、よく分からないのが実情。

まー、ロードバイク歴3年目だし、他のバイクにもそれほど試乗していないので、今のバイクの状態がどの程度のものなのかがよく分かっていないだけなのかもしれない。重要なことは、仮に体感で違いが分かったとして、今のサイクリングにどのような影響を与えるのかということに尽きるのだけど、それほどの影響を与える違いがあるのだろうか。

平地であれば、30km/h前後の速度で走行する限り、乗り心地が悪いとか、バイクの反応が悪いとかなんて考えたことはない。そういったことであれば、タイヤの空気圧の調整である程度は乗り味を変えることができるのだから。

問題は峠の下り区間。こういった場所では、タイヤの空気圧の調整だけでは困難なバイクのトータル性能が試されるような気がしてならない。高速域での振動吸収の加減やバイクコントロールの性能、路面が悪い区間であってもそれをものともしないような性能差が出やすいのではないかと。高速域での問題だけでなく、加減速での性能も重要になるのかも。スピードの出やすい勾配のある区間でのブレーキって総合的な性能が出やすいと思う。こういうシチュエーションでのフレームとホイールのマッチングというのであれば、なんとなく理解できなくもない。


写真はcannondale pro cycling より引用


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