2014年8月4日月曜日

奥武蔵グリーンラインをロードバイクで走る

土曜日に奥武蔵グリーンラインを初めてロードバイクで走行することになった。本当は、奥武蔵グリーンラインでマラソン大会が行われていることを以前から知っていたこともあって、先週の開催にあわせて観戦をしようと思っていたのだが、猛暑のため観戦を断念していた。さすがに、先週の早朝5時で気温が27℃を越えている場合は、身体が持たない。マラソン大会に参加する人達は本当に鉄人だと思った。あのような状況でランニングをするのは想像を絶する。

一昨日、土曜日の気温は早朝であれば涼しさを感じられるぐらいで、午前中の走行であればなんとかなりそうな感じだった。ここ最近のヒルクライムで脚力がついてきたことを実感できるようになったこともあって、奥武蔵グリーンラインの走行もクリアできるだろうと簡単に考えていた。自走ではなく毛呂山町まで車を出すことに決めたことも、そのように考えた理由の一つ。そして、マラソン大会で走る人もいるようなコースなわけだから、ロードバイクであればそこまで過酷ではないだろうとも考えていた。

スタートが毛呂山で白石峠辺りをときがわ方面に向かって帰ってくるルートで走行したわけだが、走りきった感想としては、これまで走行してきたコースの中でもかなりの上級者向けという感じ。登り区間が長いだけでなく、勾配が10%を超えるところがあるし、アップダウンも激しい。すれ違ったロードバイクの人達はどうみても自分より実力が上。このルートを簡単にクリアできる人達はどこに行っても平気な人達になるのではないかと。

ブログなどで奥武蔵グリーンラインをよく走行しているといった内容を見ることがあるが、こういった人達は一般レベルと比べて上級者の部類になるのではないかと思った。ある程度の脚力を付けたと思った自分のレベルでようやくその入口が見えてきたという感じ。

自分のバイクはcannondale synapse alloy 6 2012で、ホイールはcosmic carbone SLE、ボトルや装備品を含めると合計10kgオーバーといったところ。鎌北湖をあがったところまでは、このぐらいの勾配であれば平気かなと思っていたのだが、鎌北湖を抜けたあたりから一気に勾配がキツイ状態が連続することになる。本当に軽いバイクが欲しくなった。

ウルトラマラソンのガイドにも鎌北湖からの勾配がキツイと書かれていて、それなりに頭の中では分かっていたつもりだったのだけれど、いつまでも続くキツイ勾配が連続すると、なんでホイールを軽量のやつに変えなかったんだろう、少しペースを落とした方が良かったのかも、ドリンクが最後まで持つのか、といった弱気な考えが頭を支配してくる。 唯一の好条件となるのは日陰が多いことによる25℃前後の気温。なんとか身体を冷やすことのできる気温であることが救い。炎天下の日差しだったら途中でギブアップしていたと思う。

このコースは登り坂だけでなく、下り坂もところどころ現れるアップダウンのものとなっている。せっかく登ってきた獲得標高を失わせる気分にさせるもので、 メンタル面で強い負担を強いられてくることになる。途中、ロードバイクを走行する人に追い抜かれたり、すれ違うことがあったが、交通量がほとんどない状態なので、ひたすら集中してペダリングをしていく感じだった。

それにしても、このコースをロードバイクで走行している人は、ある程度の実力のある人達であることが、その姿を見てなんとなくわかるのだが、ランニングをしている人達は何者なのだろうか?ウルトラマラソンが終わったばかりだというのに、普段からここでトレーニングをしているということになるのだろうか。ロードバイクの走行でも大変なのに。ロードバイクの上級者にはとても実力的には及ばないということとは別の次元で、こういった人達には敵わないと思った。

苅場坂峠になんとか到着してみると、一人の女性とすれ違うことになったのだが、このようなハードなコースを女性一人で走行するなんて、相当な実力者だとしか思えなかったな。おそらく自分より実力が上な感じがする。休憩をとろうとしたところで、アクシデントが発生。左目のコンタクトを汗でどこかに落としてしまっていた。少し前から左目のゴロゴロ感があったので、少しこすったところで落としてしまっていたのかもしれない。

下り坂を片目で行くのがかなりのハードなミッションとなった。先導してくれる同行者の動きを予測して路面の状況を見ていくわけだけど、はっきり言ってスピードを出すのは無謀。右目のコンタクトが無くなることはなかったので、なんとか無事に下ることができたけれど、今後は予備のコンタクトを持っていた方がいいという教訓を得ることになった。

走りきった感想としては、森林の中を突っ切っていく充実感の得られる走行であったわけだけれど、帰宅してからカメラの編集をしてみると、よく登りきったなと思えるぐらいにハードだったなと思えてくる。2時間以上かけて登りを続けていくことは今までの走りにはなかったことだし、富士スバルラインよりもキツイ感じがするので、奥武蔵グリーンラインは上級者向けだと思った。

脚力が付いてきたことを実感してきて、それを試してみたいという欲求にさらされているわけだけど、奥武蔵グリーンラインを普段から走行しているような人達の走りを見てしまうと、上には上がいるということがよく分かる。日曜日にパートナーと荒川サイクリングロードで秋ヶ瀬まで軽く走行してみたが、やはり平地でのトレーニングよりも、奥武蔵グリーンラインでのトレーニングの方がかなりの実のあるものだと実感できる。

サイクリングロードだとどうしても、自分のペースで走ることになってしまう区間が出てくるわけだけど、奥武蔵グリーンラインの場合は地形がそれを許さない。下りのスピードも平地では出しにくい速度だし、コーナーリングもサイクリングロードとは異質で、バランス感覚が研ぎ澄まされてくるんだよな。ロードバイクで身体を鍛えようと思うのであれば、峠の往復が一番の近道になるのかもしれないとますます感じるようになった。

 








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