2014年8月5日火曜日

初心者に向けたアルミのエントリーモデルの良い点

ロードバイクのフレームには、カーボン、アルミ、クロモリといった素材があるので、初めてロードバイクの購入を考えている人には、どういった素材が良いのか気になるところだと思う。ネットや雑誌を調べていけばいくほど、それぞれの長所と短所が整理されてくるようになると思う。

アルミのエントリーモデルを購入して3年目となる自分の感想をここで述べていきたい。一言でいうと、ある程度の脚力が付けば、エントリーモデルで十分ロードバイク生活を堪能できるということ。

まず、アルミのエントリーモデルのネガティブな点をあげるとしたら、次の事項になるかと。
①重量が重い
②乗り心地が良くない
③コンポーネントのグレードが低い

アルミのロードバイク生活1年目の自分の感想としては、
・前傾姿勢に慣れるのが大変
・峠での脚力不足の露呈
・乗り心地はタイヤの空気圧が重要であることを実感
・座り方、パッド付ショーツで乗り方が変わってくる

3年目に突入した今の自分の感想は、
・前傾姿勢に慣れると100km超でも特に問題なし
・峠を走行し続けることで脚力が自然に身に付く
・脚力を付けることで、どの場所でも走行できる自信が付く
・タイヤの空気圧、サドルの座り方を調整することによって乗り心地が悪いとは感じない

1年目の時も今も、ネットや雑誌で言われていたネガティブな点はそれほどデメリットだったというわけではなかった。これはフレームの素材によるものではなく、自分の身体に関する課題というべきもの。むしろ、脚力と身体のバランスが付いてくれば、克服できるものといえる。

乗り心地がアルミだと悪いと言われているが、100km程度の距離であれば、それほどダメージはないのではないかと思う。ただ、200kmになると話は違ってくるということは想像できる。このぐらいの距離になるとカーボンの方が身体にやさしいのは間違いない。でも考えてみると、全くの初心者であれば200kmというのはまだ考える必要がない距離だと思うんだよな。

200kmって、10時間近く、言ってみれば、ほぼ1日中走り続けるような距離だということを頭に入れておくべき。サドルに日中は座りっぱなしになるわけだから、それがアルミであろうがカーボンであろうが、辛いことに変わりはないと思う。そこまで身体を痛めつけたいというのであれば、カーボンではなく、むしろ、アルミで鍛えた方がいいような気がしてくる。同じ姿勢を10時間も続けるようなライドは何に乗っても辛いのではないかと思うんだよね。

そこまでストイックにやるのではなく、100km程度の距離であれば午前中に走りきることができるわけで、身体に無理な負担を掛けない程度のトレーニングになるかと。競技をやる人でなければ、そもそも200kmなんて走る必要がないし、趣味で走行をするにしても、毎回200kmなんて身体が持たなくなるのではないかと思うんだよな。

クロスバイクやランドナーで険しい峠を登る人達を見かけると、アルミのエントリーモデルであっても普通に登れるのではないかと思えてくることも重要。結局、その人の脚力と精神力が峠の登頂や距離を延ばすことに繋がることに気付くと、アルミフレームであっても何の問題もないのではないかという気持ちになってくることがある。

レースやイベントに出る場合には、タイムを少しでも削っていきたいという欲求が機材に反映されることになるのだろうけれど、初心者でどこまで趣味として続くか分からないような状況であれば、手始めにエントリーモデルのアルミを選ぶのが無難なのではないかと思うんだよな。

自分がロードバイクに初めて乗って気付いたことは、前傾姿勢と脚力を身に付ける必要があるということだったし、ロードバイクに求める性能というのは、最初の1台を乗らないと分からないのではないかとつくづく感じる。行き先や速度の出し方を考えていくうちに、自分に合ったロードバイクの性能が見えてくるものだと思う。

自分が求めていた性能というのは、どんな峠でも登っていけるような性能のバイク。これは登り坂が苦手だったということの裏返しであって、今もこの気持ちに変わりはないのだが、今のバイクでほとんどの峠を上りきることができてしまうようになると、本当にその性能が今の自分に必要なのかと考えさせられる。

200kmの走行も可能と言えば可能だけれど、距離を伸ばしたいという欲求は今のところなくて、午前中のライドで十分満足しちゃっているんだよな。結局、走りたい場所は今のアルミのバイクで十分に達成しているわけで、完成車としての価格13万分の楽しみは十分に堪能しているのではないかと思えてくる。

カーボンであれば、乗り心地や所有欲を満たすことになると思うけれど、今のバイクの外観はお気に入りになるので、他のカッコいいバイクが欲しくなるというわけでもない。身体を鍛えられるロードバイクであればそれで良いと思うようになってくると、アルミのエントリーモデルであってもその最低限の条件を満たすことは可能。不満が出てきたとしても、パーツのアップグレードでカバーできるところは多いし。

まー、最初からカーボンバイクを買った方が良いという意見もそのとおりだと思うけれど、アルミのエントリーバイクは、ロードバイクはどういうものなのかということを知る意味では低コストで済ませられることが一番の魅力になるのだろう。レースや200km以上の距離を想定したバイク選びは一般向けだとは思えないからね。そこまでの深みにハマる人とそうでない人で、アルミのエントリーモデルの考え方が違ってくるような気がするな。

キャノンデール乗りの自分としては、エントリー向けのCAAD8がおススメ。他のブランドの同価格帯のエントリーモデルでも問題はないと思うし、十分にロードバイク生活を楽しむことができるようになるのではないかと思っている。

これで不満を感じるようになるのか、当初の目的に合ったものになるのかは、その人の用途次第だろう。行く先々でクロモリやクロスバイクを見かけると、アルミのエントリーモデルであっても、ハイエンドモデルであっても、どうでもよくなってくることもあるからね。結局、自分自身がどこまで満足できるかということになるのだと思う。






















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