2015年1月10日土曜日

エントリーモデル(アルミフレーム)をどこまでアップグレードすべきか?

アルミフレームのエントリーモデルをどこまでアップグレードすべきか?

この課題についてはロードバイクに慣れ始めてきた多くの初級者が考え始めることになるかと思う。実際、自分がそうであったように、最初はタイヤやブレーキシューの交換から始まり、それなりのパーツ交換を行ってみた感想を言うと、「エントリーモデルのアルミフレームは、高級パーツの性能に見事に応えてくれる」ということになる。

自分のロードバイクのアップグレードの履歴としては以下のとおりとなる。
1年目の夏・・・・・・・Cannondale synapse alloy 6 2012 (ティアグラ完成車)
1年目の冬・・・・・・・ブレーキシューをシマノ、スプロケを30t、ホイールをLightning alpineに交換
2年目の夏・・・・・・・チェーンリングをQ-ringsに交換
2年目の冬・・・・・・・ホイールをMavic cosmic carbone SLE に交換
3年目の冬(現在)・・・・・・・コンポを電動アルテグラ、クランクをFSA SL-Kに交換

ある一線を超える高級パーツには手を出しづらいというか、安価なアルミフレームに効果があるのかという疑問を1年目に抱いていたため、価格もほどほどのLightning alpineを購入することになり、当時はこれで十分満足していた。完成車価格が12.9万円だったし、パーツ交換を検討するにしても、この完成車価格を上回るものにするのは抵抗があった。デュラエースC24のホイールを選ばなかったのも価格が理由。

ところが、試乗会でMavicのホイールを自分のロードバイクに装着して走行してみると、これが予想外によく回るし、乗り心地が明らかに向上していることを体感してしまう。安価なアルミフレームに高級ホイールを履かせても違和感を感じることはなかったし、むしろ、しっかりしたフレームなのに振動吸収もそれなりに役割を果たしていることを実感する出来事になった。

エントリーモデルのアルミフレームを過小評価していることに気付かされたことになり、その勢いでcosmic carbone SLEを購入することになる。ディープリムのネガティブなところを気にしていなかったわけではなく、ロングライドやヒルクライムで疲れるようになってしまうのかと懸念していたのだが、これで大概の場所に行ける感じだったので、単なる杞憂にすぎなかった(唯一登れなかった場所は埼玉のラルプデュエズ)。

バイク本体の重量は走行中に気になるものではなく、ロングライドの行き先で出会うロードバイク乗りの中には自分よりも重そうなバイクもあるので、軽いわけではないけれどこの重量でもいいのではないかと思っていたぐらい。重量で気になってくるのはバイクを車に積み込むときで、パートナーの11速105アンカーRS8と比べてズッシリ感が大きいところ。

これが電動アルテグラに交換したことで、重量は軽減されることとなり、ズッシリ感は解消されることになる。カーボンクランクの軽さとブラケットの軽さが効いてくるようで、全体的な軽快さが一気に増すことになった。ブレーキタッチやシフト操作の軽快感もかなり改善されることになったので、今回のアップグレードで高級車の性能にかなり近づいたのではないかと考えている。

エントリーモデルのアルミフレームに高級パーツを盛り込むことは、結果として満足のいくものであり、ホイールもコンポも性能が生かされていないなんてことはなさそうだ。フレームの重さだけがどうにもならないわけだけど、自分の使い方においては特に不満はないんだよね。ロングライドやヒルクライムのタイムを縮めたいという意識はあるけれど、週末に楽しく乗りたいという意識の方が強いから、競技的思考にならないのが理由になるのかも。

それと、ガチガチのアルミフレームでなかったことが大きいかもしれない。カーボンフレームの方が乗り心地が良いと言われているし、試乗車に乗ってみて実際にそうだと自分でも感じていたわけだけど、synapse alloyは思いのほか、乗り心地が良すぎる。かといって、フニャフニャなわけでもなく動力をシッカリと伝える感覚はアルミならではと思えるくらい。乗り心地と剛性のバランスが程よく取れているので、このフレームに乗っている自分からみれば、カーボンだから乗り心地が良いという一般的な考えは当てはまらないのかもしれない。

乗り慣れたポジションそのままで、コンポやホイールをアップグレードすれば、それらのパーツ本来の性能を体感で比較できるようになるので、エントリーモデルに高級パーツを盛り込むのもロードバイクを楽しむ一つの過程になるのではないかと思う。高級車の購入は趣味として一つのゴールになるわけで、最初からゴールに行ってしまうのも悪くはないと思うけれど、ゴールまでの寄り道として、2台目のバイクを買う前に、今のエントリーモデルのアップグレードをとことん追求してみてはどうだろうか。こんなパーツ構成のバイクなんて他にないだろうから、趣味として愉しむ意味ではオススメかと。

まー、ここまでのパーツにアップグレードしてしまうと、ミドルグレードのカーボン完成車は興味の対象から外れてしまい、ハイエンド或いはそれに近いモデルが2台目としてのターゲットになってしまうことになる。元はエントリーモデルとは言っても、もはや安物感はなくなってしまっている。これで満足になるのか、それともトコトンいってしまうのか、じっくりと考えていくことになりそうだ。








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