2015年4月4日土曜日

ロードバイクを始める人が最初に買うべきサイコンはガーミンなのかも

最近の雑誌のホイールインプレ特集を見て感じたことは、ロードバイクを始める人が最初に買うべきサイコンはガーミンなのかもということ。ホイールとサイコンが何の関係があるのかということになるが、パーツのアップグレードを考える上では、自分の走行データが重要だと思うのがその理由。自分のデータを細かい部分で把握すればするほど、どのパーツをどのレベルにアップグレードしたくなるのかが分かってくると思う。

まー、パーツのアップグレードで走行データが変わることはほとんどないのだけれど、曖昧なインプレに左右されることはなくなるのではないかと。ネットや雑誌のインプレもそうなんだけど、自分自身のインプレですらプラシーボ的なものになってしまうので、アップグレードの効果が疑わしいと思っていた方が無難。自分の走行データを把握していれば、どこがどのくらい良くなったのかがデータから少しは分かってくるのではないだろうか。

エントリーモデルから始める人には高価格なサイコンになってしまうのだが、ロードバイクを続けていくような人には、最初からガーミン(あるいは同等な性能を持つサイコン)を使うことをおススメしたい。

ガーミンの場合は、本国仕様の方がアップグレード対応が進んでいるので、最新版を使いたいと思うのであれば、本国仕様の方がいいと思う(自分はedge510JがDi2に対応していると思い込んで失敗したから)。

自分の感覚から出てくる意見に具体性のある情報を持たせるために必要なものは、日頃のサイクリングでの情報量になると思う。ロングライドの道中での身体の変化や、上り勾配での心拍や使用ギア状況を逐次念頭に入れていくような情報であって、これほどの情報量になると頭のイメージでは追いつかない状況となる。ガーミンのログ取りがここで重要になってくるかと思う。

ガーミンを使ってみて感じたことは、自分のイメージしていた調子の良かったスピード域というのは、限られた区間でしか出ていなかったということ。走行中に勾配や心拍数などの表記を確認し続けるのも、今までと感覚的に異なる部分であって、以前のシグマのサイコンで把握していた自分の記録というか、自分の能力が少し違って見えてくるようになった。

ホイールやコンポをそれなりにグレードアップしてきたわけで、その際に数値では分からないけれど、なんとなく性能が上がったかのような印象を持つしかなかったのだけど、最初からガーミンでログをとり続けていけば、当時の記録と比較しながら色々と変わってきた点を考察できるようになるのだろう。

ログ取りは過去の状況と比較する点では重要な情報になると思う。最初にロードバイクに乗った時の自分の記録はどのような状況だったのかを今は知る術がない。脚力も体力もそれなりに向上してきているのは実感しているのだけれど、過去の記録は平均速度や走行距離でしか記録していないので、道中の身体情報を比較できないんだよね。

最初に買ったロードバイクをアップグレードする際には、ネットや雑誌のインプレなどを参考にして、自分で体感していくことになると思うのだが、自分自身の走行データを把握していなければ、どのくらいの効果があったのかが分かりにくいのではないかと思う。まー、実際のところ、それほど大きな効果があるようなパーツは存在しないと思うけど、ガーミンほどの走行情報のログがあれば、ロングライド全体を通じて、どの場面でどういった変動をもたらしたのかがイメージしやすくなるのかと思う。

「ギア1枚分軽くなった」、「速度が上がった」、といったインプレであれば、ガーミンのログでそれなりの変化が見られるはずだし、本国仕様のDi2対応であれば、使用ギアのログ取りも可能になるので、自分のロードバイクにガーミンを装備していれば、そういったインプレが正しいのかどうかが分かるはず。

最近の雑誌のホイールインプレ特集については、以前の特集も読んだこともあって、そうなのかなというのが感想になる。しかし、分かった感じがする一方で、何も分からないというのが正直なところで、何の話をしているのかが見えてこない。ガーミンのようなログ取り可能なサイコンで、ヒルクライムや高速巡航で、こういったデータの違いが出たという話なら分かるんだけど、そういった話はなく、乗った人の感想というか意見交換が話の中心となっている。しまいにはレースと趣味で用途を分けるような話にもなっていて、安価なホイールと高級ホイールで話を分けてしまっているような状況。そういう結論になるのであれば、それは最初からカタログで分かっている話になるのだが。

こういう記事は宣伝になるのだろうか、それとも紹介になるのだろうか。以前であれば、「好みではないけれど、レースでは結果が出せる」、「レース向きではないけれど、私用としては好み」といったコメントをそのまま受け入れていた気がするのだが、ガーミンで自分のログ取りをするようになると、そのホイールに変えることで、どういった場所でどういった数値変化が見られるのかという視点で見てしまうことになり、そのまま受け入れることができなくなってしまっている。

ログの数値が全てに繋がるというわけではなく、自分の感覚から出てくる意見は重要だと思っている。しかし、仮にもパーツが10万円以上もするような場合は、それ相応の効果が見られないと説得力が湧かないんだよね。単なるプラシーボだったというのも困るし、慣れの問題ということであれば、それはインプレではない別の部分になるような気もするから。

自分の感覚から出てくる意見に具体性のある情報を持たせるために必要なものは、ガーミンクラスのログ取りであって、それを最初から続けておけば、パーツのアップグレードに際しても、客観的な分析ができるようになるのではないだろうか。

ロードバイクは機材として楽しむ一面もあるのだが、最終的にというか、一番重要なのは自分の身体の情報だと思っている。自分の身体の情報を細かく管理してログ取りしていくことは思った以上に楽しい部分になるし、ログ取りは一番最初からやっておけばよかったと後悔している自分がいる。まー、安価なロードバイク1台分に匹敵するサイコンを最初から勧めることは出来ないので、こういった後悔も仕方がない部分になるのだろう。

それにしても、それなりのパーツを揃えた後に、ガーミンのログ取り機能の重要性に気付くことになるとは思わなかったな。最初にガーミンを買っていたら、アップグレードしていくパーツ構成は変わっていたと思うし、今の自分とは異なる方向性で脚力がつくようになっていたのかもしれない。



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