「ホイールを交換したら速度が〇kmあがった」、「軽量バイクに変えたら速度が〇km上がった」というネットのインプレを見ると、本当にそうなのか疑問に感じるし、速度がそれほど変わらないのは自分だけの経験ということになるのだろうか。
ロードバイクのパーツをそれなりに交換してきたし、2台体制となった現在、どういう見解を持っているのかというと、「速度はそれほど変わらない」ということになる。
何故、このような見解になったかというと、100km前後のライドでの平均速度がそれほど変わっていないから。平均速度±1kmというのは、パーツの効果なのか、当日の風の影響なのか、体調が良かったからなのかが分からない誤差レベル。もしも、3~5kmも速度が上がったとしたら、平均速度もそのくらい変わるはずなのに、そんな記録は出てこないんだよな。
瞬間的なスプリント、停止からの加速、登坂でのダンシング、その場面では、パーツ交換による差を感じることはできるんだけど、総合的な平均速度の評価になると、こういった効果は埋没してしまうような結果しか出せていないのが現状。
2台目はハンドルを低くしているので、より空気の抵抗が下がっていることを実感しているけれど、全体の平均速度で顕著な差が出てくるほどに至っていない。ポジションに慣れてきたら変わってくるのかもしれないけれど、そういうのはパーツ交換による効果とは言えなくなる。
速度が上がったという認識はないけれど、パワーをセーブしながら走っている感覚はあるので、これがパーツ交換の効果ということなのかもしれない。例えるなら、速度は変わらないけれど、いつものライドより少し距離を延ばせるとか、同じ距離でも疲れにくいとか。実際どのくらいのパワーをセーブできているのかメーターを付けていないので分からないけれど、数ワット程度になるのではないかと思っている。
パワーをセーブできている感覚はあるけれど、それを平均速度の上昇につなげることができるかと言えば、そう簡単にできることではないと思うんだよね。
ちなみに、もっとも効果的なパーツ交換だと感じたのはスプロケ。楽なギアを選べることで、パワーをセーブしながら、効率的に登坂やロングライドをクリアできたから。ギア1枚軽くなったという表現で騙されることなく、本当にギア1枚軽くすると効率的なロングライドが可能になる。
軽量ホイールを買った後に、登り坂が楽になったと感じたことはあるけれど、スプロケ交換ほどではないし、どっちかというと、高価な軽量ホイールを買ったのだからと、自分に言い聞かせているところがあるような気もする。
平均速度を上げるという考えではなく、疲れを軽減させるパーツを選んだ方がいいのかもしれない。パワーを出せるのは、疲れがない状態になるのだし、疲れが見えてきた状況で出せるパワーは若干落ちてしまうからね。
この宣伝をみると嫌気がさしてくる。
http://cyclist.sanspo.com/207381
さすがに、Q-ringsを使っている自分としては、この宣伝はありえないと思っている。貧脚といいながら、平均6%勾配のヒルクライムを11-25tで登っているのは理解できないし、これでQ-ringsによるケイデンスを維持というのはどんな状況なんだよと突っ込みたくなる。
Q-ringsのインナーを使ってヒルクライムしているはずで、ここが一番疑惑を感じる。インナーだと真円に近い形になるので、Q-ringsの効果は乏しくなるんだよな。Q-ringsのインナーを装着している自分の意見としては、Q-ringsのインナーはどちらかというと不要。インナーは真円のままでもいい。
アウターならQ-ringsの最大歯数と最小歯数の比率で差を感じるんだけどね。でも、この宣伝のルートをアウターで登っているようには思えない。ほぼインナーだろう。
Q-ringsで1~2km速度が上がったというのは、単にペースを上げすぎただけなんじゃないの?ギアが足りてない状態だろうに。こんなのでQ-ringsが評価されるのはマイナスになってしまうのではないだろうかとつくづく思った。
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