2014年2月16日日曜日

自分の巡航出力を計算してみる その2

前回、自分の巡航出力をネットサイト(http://www.electricsheep.co.jp/hc/cruise.html)で計算してみると随分と少ないものだなと思っていたのだが、CdAという数値がいわゆる下ハンドル状態の数値を入力していたようで、ブラケットポジションでの計算値で再度やり直してみた。

このサイトの説明ではドロップの上のCdA=0.4程度、ドロップの下のCdA=0.28程度としていて、この数値が巡航速度に結構な影響を与えていることが分かる。CdAは抗力係数Cdと全面投影面積Aの積ということで、空気抵抗を表しているのだが、これはロードバイクを乗っていれば誰もが経験する向かい風のように感じる空気抵抗のこと。

微風の状況であれば、速度25kmぐらいまではブラケットポジションであってもそれほどの空気抵抗を感じないと思っていたのだが、グラフを見比べてみると巡航出力に25Wの違いがあり、それなりの差が出ていることが分かる。速度30km以上になるとますますその差が大きくなっていき、速度35kmでは70Wもの違いになってしまうようだ。

ブラケットポジションで速度27kmに必要な巡航出力は130W。自分の実力はだいたいこんな感じの巡航速度になるのだろうか。これを下ハンドルで130Wの巡航出力を出すことになると、速度30kmが可能と計算されているので、速度を求めたい場合には下ハンドルのポジションを強化しなければならないことがよく分かる。確かに下ハンドルにしたときに自然と速度が2km程度上がる経験をしているので、この巡航出力の計算値は十分参考になると思えるな。

今の自分の巡航出力は130W前後という実力になるのだろう。前回の計算だと100W以下のような気がしていたので、少しは自信を取り戻せたような気がする。今年の荒川サイクリングロードの初ライドでの追い風では、ブラケットポジションで速度40kmオーバーとなった区間があったのだが、計算によるとブラケットポジションでの巡航出力は372Wとなるので、追い風のアシストは240W以上もあったということになる。これは前回の計算で想像していた数値よりもはるかに高い数値。やっぱり荒川の追い風はそれだけ凄かったということなんだな。

パワーメーターを導入できない(高価すぎるのと、自分のパワー不足)ような自分のような素人でもなんとなく出力を教えてくれるこのサイトの存在はありがたい。トータル出力が少ない自分にとっては、5W、10Wの違いが大きな違いになることがよく理解できるようになったし。Cosmic carbone SLEを導入した時の違いもそこそこ体感できるのではないかと思える。

これを契機にして、トータル出力をどのような配分で消費していくのかということを心掛けながら走ることにしよう。まっすぐ安定して走り続けることと、効率の良いペダリング、そして必要に応じた下ハンドルでの空気抵抗の削減、こういった積み重ねが僅かな無駄をなくすために重要になってくるのかもしれない。なんだか「己を知る」といったことに感慨深いものがこみあげてきてしまった。









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