2014年2月11日火曜日

SPD片面ペダル(シマノDeore XT PD-T780)とSPDシューズ

彩湖の試乗会で自分のペダルを装着して試乗することで改めて考えさせられたことは、自分はこのままSPDペダルを使い続けていくことになるのだろうかということ。使っているロードバイクがエントリーモデルということもあって、装備の面で言えば今のペダルに全く不満がないのだが、ロードバイクにはまっている人達を見ると多くの人がSPD-SLペダルを装着しているので、SPD-SLが気になるところ。

ロードバイクに乗り始めた当初はSPDペダルの装着に慣れていなかったので、シューズとペダルをカチッと嵌めるのに苦労したんだけど、1年半使ってみて思うのは、自分のライドではこの片面ペダルの恩恵を受けた使い方をしていて、この乗り方に慣れすぎてしまったというのが正直な感想。自分の場合、家からサイクリングロードや郊外に出ていくためには市街地を通過しなければならない。市街地を通過する時は両足をフラット面で使用することが多く、戻ってくる際にも市街地を通過することになるので、このときは必ず両足をフラット面で使うことにしている。

自分の感覚としては、フラット面で走った方が危険回避に役立つのではないかと思う。SPDシューズでもフラット面を使えるのが魅力(若干滑りやすいけど)。市街地での危険回避に当たっては、急停止を想定した徐行が必要になるし、信号を含めて一時停止の場面が多くなるので、クリートをペダルに付けて走るのは面倒くさいと感じてしまう。車と歩行者の通行が多い道路になると、速度もそんなに出せるような状況でもなくなるわけで、フラット面でも十分な速度域で走行することになる。

SPD片面ペダル(PD-T780)を使っているのだが、どちらかというと、このペダルはロードバイクに相応しい形をしているわけではない。マウンテンバイク用なので当然と言えばそうなのだが、このペダルを使っていて、フラット面にしろ、クリート装着面にしろ、どちらにしても踏む面積が小さいと感じたことはない。何故、この話をするのかというと、SPDとSPD-SLの違いとして踏む力が伝わる面積が異なると言われているからであって、SPD-SLの方はプロが使うくらいなので踏む力がより伝わりやすくなるのは間違いないと思う。しかしながら、今のところ、このSPDペダルで力が逃げてしまう場面に出くわしたことがないので、SPD-SLとの違いがあるにしても自分で実感できるのかどうか自信がない。プロというか、相当な脚力のある人が使うときに力が逃げてしまうということなのかもしれない。

片面フラットSPDの一番良いと思う点は、ロングライドの帰り道で両足を外して漕ぐことができるところ。これが本当に一番の理由。歩くのが楽ということもあるけれど、SPDであっても歩く際にはクリートがガリガリするのが分かるので積極的に歩きたいとは思わないし、SPD-SLだともっと歩きにくくなるわけで、そういうのはちょっと面倒くさいと思ってしまう。片面フラットだと、疲れた状況でダラダラと速度を落として走行することが可能なペダルになるので、いちいちクリートを装着したり外したりする必要がないのは本当に気楽なもんだよ。疲れてくると立ちごけのリスクが高まってくるのだけれど、フラット面を使えば完全にこれを回避できるようになるのも良いところと言える。

気になるのは、SPD片面ペダルを使っていると初心者というイメージがあるということと、形状的にロードバイクに似合わないといったことになるのだが、走行中の自分からすればペダルを見ることなんてないので特に気にするところでもなくなっちゃうんだよな。ペダルに反射板が組み込まれているのもカッコいいものではないんだけど、走行中の自分からは見えない部分になるし。ロングライドの終盤で疲れた時に市街地を通過するときのメリットの方が大きいので、これで充分満足してしまっているし、今後もしばらく愛用していくことになりそうな感じはする。

問題はシューズの方であって、初心者向けのシマノのSPDシューズはお世辞であってもカッコいいとは言いにくい。見た目はちょっとアレなんだけど、フィット感は気に入っているのでこのシューズもしばらく使い続けていくことになると思う。ただし、雑誌のインプレ記事やロードバイク愛好者のシューズを見ると、みんな結構カッコいい奴を履いていることに気付くようになってしまい、自分も見栄えがいいシューズが欲しくなってきてしまうんだよね。SPDでカッコいい奴はどんなものがあるのかと思って調べてみると、自分の中でベストのものが見つかってしまった。

ベストと思ったシューズはMavicのフーリー(¥39,900円)。ロード用のゼリウムがカッコよくていいなと思っていたんだけど、所詮自分の使い方ではSPDが適切だということを深く理解しているので、ゼリウムは手の届かない(価格もそうなんだけど)シューズだと諦めがついていたんだけど、そのマウンテンバイク版があったとは。ただし価格がちょっと問題。他のブランドのシューズを比較してもこの価格は慎重に吟味する必要がある。シューズは消耗品なんだし、使っていくうちにどうしてもボロボロになってしまうわけで、どのくらい耐久性があるのかが気になる。Mavicのホイールを注文したわけで、どうせならシューズもフーリーにしてみたいという気持ちがあるんだけど、即決は難しいわな。












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