2014年2月8日土曜日

Lightning alpineを使用して次に欲しくなるホイールはCosmic carbone SLE

今日から明日にかけて雪が降り続ける状況なので、外に出かける気にならない。こういうときは家に閉じこもってロードバイクのホイールを妄想しながら過ごすしかない思うので、先週の試乗会で感じたことを思い返しながら、ちょっと本気で欲しくなったホイールと、現在使用しているLightning alpineについて感じたことを書いていこうと思う。ホイールを交換した直後だとインプレをしやすいんだけど、そのホイールに慣れてしまうとそれが当たり前になってしまうため、インプレも何もなくなってしまうわけで、先週の試乗会はホイールの性能を考えさせられるキッカケとなった。

まずはLightning alpine(約3,000km走行)を使ってみての感想はというと、軽くてロングライドに向いている良いホイール。おそらく自分の使い方に最も合っているホイール。Mavic R-sys SLRに試乗したことで、そのことを改めて実感することにもなった。R-sys SLRはスポークがカーボンとなっていてKsyrium SLRと比べてマイルドな感触を抱かせたんだけど、Lightning alpineはこれに似た感覚があるんだよな。ペア重量を比べると、1295gと1330gでその重量差はわずかでほとんど同じと言ってもいいと思える。雑誌やネットなどでは、R-sys SLRが高速を維持しにくいと言われていて、実際に乗ってみてそのとおりだと思った一方で、これってLightning alpineっぽいなと。ペア重量が1300g台になると性質が似てくるのかもしれない。それとLightning alpineは体重80kg制限があるので、頑丈なホイールと比べたら華奢な部類になるわけで、Lightning alpineがマイルドな感じを受けるのはここにも理由があるのかもしれない。Lightning alpineの高速での速度の伸びもR-sys SLRみたいな感じはある。R-sys SLRはLightning alpineと同じような部類の上位互換ホイールだと思った。ただし、ブレーキ性能と安定性についてはR-sys SLRの圧勝なのでその差は大きいと思える。あくまで同じ乗り味の方向性を持ったホイールとして見てもいいんじゃないのという私見になる。

R-sys SLRのマイルドな感覚とは反対に、鋭い切れ味を示したのがKsyrium SLR。ペダリングやハンドリングがクイックになった感じ。ただし、乗り心地が悪いわけでもない。不思議に感じたのは、R-sys SLRのペダリングやハンドリングがマイルドだと言っても、転がりが悪いわけではなく、普通に加速していくところ。前のブログに書いたとおり、Mavicのホイールはとにかく転がりの良さが共通しているといった感じ。R-sys SLRよりも高速で加速していける感覚は強いので、このホイールに変えれば、自分の乗り方が少しは変わっていくのかなと思った。Ksyrium SLRとLightning alpineは乗り味の方向性が違うので、ここに新たなホイールとして手に入れたいという気持ちが湧いてくる。Lightning alpineもロングライドに適したホイールなんだけど、Ksyrium SLRに乗り換えたとしてもそれほど不快になるとは思えない感じはするな。逆にあのクイックな反応は好きになりそうだったし。Synapse alloyフレームでも十分に快適性は維持できそうなところも良いところ。

見た目でインパクトがあったのがディープリムのCosmic carbone SLEで、試乗したときの第一印象は普通に乗れるということ。このホイールはLightning alpineとは乗り味の方向性が全く異なるはずなのに、普通の感覚で乗れたことに嬉しい驚きを覚えた。何故、嬉しい気持ちになったかというと、自分には縁がないと思っていたディープリムが身近に感じられたから。巡航時の安定性はR-sysよりもKsyriumよりも上だということが普通の速度でも体感できたし、こういうのでサイクリングロードを走るのも悪くないなという感じ。最初の漕ぎ始めはR-sysとKsyriumに比べてしまうと、重くなってしまうのは仕方がないのだが、Lightning alpineに慣れきってしまっている自分でも、それほどの重さを気にせずに漕ぐことができるというのは嬉しい発見だった。Cosmic carbone SLEだけはLookの試乗車での試乗だったのでスプロケは11-23か25tぐらいだったんだと思うので、自分が使っているスプロケ(12-30t)に変えて使えば、問題なく使えると思ったな。あの見た目と走りの安定性はディープリムならではの魅力。

今のLightning alpineの乗り味の性能をそのままアップさせるのであればR-sys SLRとなり、実用を考慮して、乗り味の性能だけでなく反応性を高めたい場合にはKsyrium SLRとなる。そして、今までの乗り味の性能の方向性を変えるのであればCosmic carbone SLE。これが今の自分にできる状況の考察結果。合理的に考えるのであれば、今の乗り味に満足している場合にはR-sys SLRを次のホイールに選択するのがベストのはずなのだが、これにしてしまうとLightning alpineと併用することはなくなってしまいそうな点がネックになっている。R-sys SLRと比べてしまうと劣っている部分が見えてくるだけで、性能に大きな不満があるわけでもないし、新しいホイールを購入するにしてもLightning alpineは使い続けたい。

対して、Ksyrium SLRはどうかというと、反応性がLightning alpineよりも優れているので、この部分で異なった乗り味を楽しむことができるところが魅力。加速も良いし、自分のような使い方であっても必要十分な性能なのは明確なので、こういった面ではR-sys SLRよりもKsyrium SLRの方を選択したほうがいいような気がしてくる。Lightning alpineとの使い分けも可能と思わせるぐらいの違いがあるので、試乗した後はKsyrium SLRに決まりかなと思ったほど。ロードバイクは置物ではないので、使ってこその道具と考えれば考えるほど、Ksyrium SLRが自分にとっての究極のホイールの一つになるのは間違いない。

試乗会終了後、改めて自分が欲しいホイールは何になるのかをこの一週間でじっくり考えてみたのだが、ここで出された結論はCosmic carbone SLE。ディープリムの性能を引き出すための実力が不足していることを理解しているので、どこかしら世間に遠慮してしまう自分がいることは確か。では、それを乗り越えてまで何故欲しくなったのかと言えば、次のことを念頭に置いたから。
①Lightining alpineとは異なる乗り味を新しいホイールに求めている。
②既に軽量ホイール(Lightining alpine)を持っている。
③Lightning alpineを使い続けたい。
④Cosmic carbone SLEは普通に使える。
⑤ロードバイクをカッコよく見せるのはCosmic carbone SLE。

①②③を考えると、やはり同じような乗り味のホイールを買い足すのは、ちょっと気が向かなくなる。R-sys SLRとKsyrium SLRは、Lightning alpineよりも優れているのは確かなんだけど、だからといってLightning alpineがダメというわけでもない。車で言うなら同一車種のグレード違いみたいなもの。Lightning alpineは廉価版というか下のグレードで、R-sys SLRとKsyrium SLRは最上級グレードになるのかも(本当の廉価版だったらAksiumになるんだけど、あくまで私見ということで。異論は認めます。)。この例えでうまく伝わるのかどうか分からないけれど、自分の認識はこんな感じになる。セダンタイプの車をすでに持っているのに、同じセダンタイプの車の最上級グレードを購入する意欲はあまり出てこないんだよな。例え、その車が速くて快適になるにしてもさ。ところが、④⑤はCosmic carbone SLEにならではのものになるんだよね。他にも安定性などのメリットはあるわけだけど、既に軽量ホイールを持っている人から見れば、④⑤は購入したくなる十分な理由になると思う。重量を気にしちゃうとディープリムはありえないけれど、行先によって軽量ホイールを選択すればいいわけだから、そんなに悩む必要はない。まー、Cosmic carbone SLE程度の重量ならば、ひたすら上りとなる峠以外は問題なく普通に使えるだろうから、それほど気にしなくてもいいと思うけどね。

車を複数所有するような人は、セダンからオープンカーまで色々な車種を揃えてドライブを楽しんでいると思うんだ。自分の経歴で言えば車を複数同時に所有したことはないのでなんともいえないけれど、車の買い替えに際しては色々と車種を変えてきたつもり。最初は四駆のホットハッチ、次にFFのホットハッチ、そしてFRオープンカー。今のオープンカーはそれなりに気に入っているので所有年数が長くなっている。自分からすれば、様々な車種を乗り比べるだけでも十分に楽しいんだよね。オープンカー同士でエンジン出力が異なるものと乗り比べるよりも、全く異なる車種同士で比べたほうが楽しいんだよ。同一車種である限り、乗り味の基本部分はほとんど変わらないけれど、四駆やオープンカーのように極端に異なるものを比べると、それ自体が楽しいものになるんだ。どっちがいいかという話でもなく、使い方によっては良くもなるし悪くもなる。

R-sys SLR、Ksyrium SLR、Lightning alpineがセダンタイプの車だとすれば、Cosmic carbone SLEはスポーツカータイプになるのではないかと。見た目ではっきりと区別できるし、走りの性能も乗ってすぐにわかるもので、ではその性能を自分で引き出せるかと言ったら、素人には限界性能なんてとても無理、といったスポーツカーの条件と似たようなところがある。高性能なのに普通に乗れるなんてのも、最近のスポーツカーに近い感じがするな。

思えば、ロードバイクの購入を考えていた当初の頃は、ディープリムのハイエンドバイクを見て素直にカッコいいなと思ったし、欲しいと思っていたんだけど、その頃はこんなにロードバイクに自分がはまってしまうなんて思ってなかったからね。すぐに飽きてしまう趣味になる可能性もあったので、最初から高価なものは除外されていたんだよ。でも、この考えも今では変化してきて、欲しいと思ったものでロードバイクを走らせた方が、それはそれで楽しいと思えるようになってきた。ロードバイクの特性などもある程度知るようになってくると、色々な乗り味を試していきたくもなる。軽量ホイールの乗り味を知った今の自分の心境はココにある。

Mavicは長く愛用できることでも広く知られているようなので、使い捨てにならないですむ安心感があることも購入の後押しになるのかな。きちんとしたメンテナンスが必要になるようだけど、自分程度の走行距離のホビーライダーにはコスト的に大した負担にはならないだろう。しばらくSynapse alloyを使い続けていきたいことも、購入の後押しになる。ディスクブレーキが浸透してきて、リムブレーキの進化がこれ以上見込めなくなるとしたら、リムブレーキとして最強の性能を持つMavicのエグザリットを今のタイミングで購入するのも悪くないんだよな。Synapse alloyの白黒フレームにはCosmic carbone SLEのデザインが合うはずだ。自分の性能に合わせていたら、いつまでたっても同じ機材になってしまうわけなので、そういう考えに縛られるのは良くない。

もしもSynapse alloyではなく、CAAD10を購入していたらどうなっていたんだろうか。Lightning alpineを買うこともなく、別のホイールを買うことになっていたのかもしれないし、今とは異なるカスタムをしていたのかもしれない。CAAD10だったらKsyrium SLRでも十分にカッコよくなるんだけど、あいにくSynapse alloyだとそれが叶わないことになる。部屋において眺めて見たくなるのはやはりディープリムのCosmic carbone SLEに分があるのではないだろうか。それに、Synapse alloyはもともと重量があるわけで、ディープリム程度の重さが多少増加したところで、完成車状態の重さと比べると気にならない重量だと思えるし。まー、平地を走っている限り、重量はあまり気にならないことを実感できているので、ディープリムの重量はそれほどデメリットに感じないな。実力が伴わないと買っちゃダメだなんて考えはもうない。趣味なんだから何を買っても自由なんだし、シリアスに考えるところでもないわけだからね。ここまで購入動機を整理すれば、後悔することもなかろう。あのときの自分はこうだったんだなと精一杯考えたと思えばね。未来の自分がどう思うのかは分からないが。Cosmic carbone SLEの乗り味を試乗したからこそ、ただの妄想ではなくリアルに考えられるようになったので、未来の自分の行動が気になるな。

それにしても、Lightning alpineは自分にとって非常に役立つ存在だということに気づかされる。これを使っているからこそ、R-sys SLRとKsyrium SLRではなく、Cosmic carbone SLEが欲しくなる理由となるのだから。最軽量なアルミホイールを代表しているのは間違いないし、その恩恵を受けていたという満足感は伊達ではなかった。

カーボンフレーム、カーボンホイールは今のところ視野に入ってこないのだが、これはロードバイクは消耗品という考えが自分の心の中の根底のが理由となっているから。やっぱりね、長く愛用することを考えると、頑丈なフレームと簡単に割れないアルミホイールというのは耐久性の面で充分な信頼性がおけるし、そのことが安心につながっていく。カーボンフレームもカーボンホイールも気を使いすぎることになりそうなので、精神的につかれそうなのはちょっとダメだな。自分にとっては、アルミフレームの頑丈さとアルミクリンチャーの耐久性がとても重要な要素を占めてしまうわけだからね。そういった面でも、Mavicのホイールは自分にとって究極のホイールになるんだよな。Synapse alloy、Lighitning alpine、新たなホイール、それぞれ長く愛用していきたいと思っている。












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