cosmic carbone SLEの特徴はエグザリット加工されたリムであり、そのルックスが黒ということもあって、アルミリムなのにカーボンホイールかのような精悍さ。ただし、見た目は分かりやすいんだけど、ブレーキ性能については、実際に所有するようになってからでなければ、エグザリットのブレーキの威力がどのようなものであるのか分かりづらいと思うので、自分の経験でどのくらいの性能であるのかを記してみたい。
一般的なブレーキ性能を比較するとこんなものだと思う。
デュラエース>アルテグラ >105>ティアグラ>キャノンデールC4
ここで、キャノンデールC4のようなブレーキにエグザリットホイールを装着すると、性能の序列は次のように変化することになる。
(キャノンデールC4+エグザリット)=デュラエース>アルテグラ >105>ティアグラ
おそらくデュラエースとエグザリットの組み合わせが最強の性能を発揮することになると思うのだが、そこまで強力な性能が必要なのかは別の話になるのかな。エグザリットはブレーキのグレードに関係なく、効き具合が圧倒的に改善されるのは間違いない。
エグザリット2のブレーキシューは普通のブレーキシューの減りとそれほど変わらないのではないかと思える。初代エグザリットシューのような消しゴムのような削れ方はしないので、普通に使えそうな印象。笛を吹くようなブレーキ音がするわけだけど、自分にはそれほど気になるものではない。ネットで検索される消しゴムのような初代のブレーキシューは改善されていると思った。
自分の経験値としては、ロードバイク歴2年、エントリーモデルのバイク(synapse alloy)であって、週末ライドをたしなむ状況。自分のバイク以外では、試乗車でいくつかの上級モデルを乗ったことがある程度で、どこまで正しく比較できているのかというとあまり自信はないのだが、ブレーキの性能については大体こんなものなのではないかと思えるぐらいの試乗を色々としているつもり。それと、アルテグラブレーキを使っている人に自分のエグザリットを使ってもらった意見も参考になるのかな。
自分のロードバイクに最初に装着されていたブレーキは、いわゆるエントリーモデルのブレーキであって、巷で言われているように、下り坂が続くような区間でのブレーキの効き具合に不安があるものだった。ブレーキシューをシマノR55C4に変えてみると、効き具合がかなり改善されたという認識はあったのだが、それでも、長い下り坂での効き具合は少し不安があった。まー、下ハンドルを握っていれば、ほとんど問題はないわけだけど、姿勢の維持が大変なので、ブラケットポジションでもう少し楽をしたいなと考えると、より強力なブレーキが欲しいと思ってたんだよね。
synapse alloyのブレーキアーチはキャノンデールC4と呼ばれるロングアーチのアルミとなっていて、はっきり言って剛性が弱すぎるわけだけど、ショップの店長からはより剛性の高い105のブレーキアーチに変更するだけで、ブレーキの効き具合は改善されると言われている。でも、今の効き具合で不満がないから、変える必要性を感じないんだよな。
エントリーバイクにcosmic carbone SLEを履かすような人はあまりいないと思われるので、自分のように剛性の低いロングアーチのブレーキに、ブレーキシューをエグザリットに変えてSLEのブレーキ性能はどんなものなのかを知る人は少ないと思われる。エグザリットを使う人はコンポもそれなりに良いものを使用しているだろうから。この組み合わせがどのくらいの性能なのかというと、自分の感覚ではシマノデュラエース9000のブレーキと同じレベルになるな。このレベルの効き具合というのは、長い下り坂であってもブラケットポジションでのブレーキでいけるほどの安心感がある。
ロードバイクを購入してから半年後に、シマノのブースで9000で統一された試乗車(ホイールはC24のアルミ)を乗った時のブレーキ性能には驚かされた記憶が残っているし、やっぱりデュラエースは別格なんだなと思っていたわけだけど、エグザリットであれば、エントリーモデルレベルのブレーキアーチでも同様な性能を発揮してしまうわけだ。アルテグラのブレーキを使っている人の意見も、自分のバイクのブレーキがアルテグラよりも効くと感じたようなので、自分の感覚はそれほど外れていないのではないかと思っている。
エントリーモデルであれば、ブレーキをアルテグラや105に変えるだけでブレーキが改善されるというのはその通りだと思うし、それで不満を解消できる人は多いと思われる。ただ、それ以上の効き具合を求める場合には、デュラ9000しか選択肢がないと言わざるを得ないんだけど、Mavicのエグザリットを選ぶのであれば、デュラ9000でなくてもいいのではないのかと思うんだよね。まー、どちらも高価な商品になってしまうので、どっちが正解というわけでもないし、価格に応じた性能はそれなりにあるということしか言えないけれど。
エグザリットのメリットを上げるならば、シフトレバーの形状に関係なく、ブレーキ性能が上がるということになるのだろうか。ティアグラのシフトレバーであっても、デュラエース並の効き具合が実現しているわけだからね。本当は、握りやすいデュラエースやアルテグラのシフトレバーに変えた方がいいんだろうけれど、そこまでコンポ全体を変えなくてもブレーキ性能が得られるところがポイント。コンポを買い替える費用を考えると、ノーマルリムよりもエグザリットを選ぶのもアリだと思う。まー、こういう性能は、言葉や文章で伝えるものではなく、自分自身で体感していくのが一番なので、エグザリットを試乗する機会がある場合には色々と比較してみてはどうかと思う。
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