2014年4月29日火曜日

4日間で208kmを走行

4/26(土)は草津白根山を往復39km、4/27(日)は騎西町と妻沼を巡って114km、4/29(火)は実家までの往復で55km、合計208kmとなった。これほど毎日のようにロードバイクに乗ったのは初めてのことになる。100km超を連日続けるのは辛いというか、体力が持たないだろうな。逆に50km程度の走行であれば問題はない感じ。自分の実力では、2~3時間程度のサイクリングが程よいものであって、5~6時間のサイクリングはややハードといったところになるのだろう。

草津白根山はスキー場駐車場付近から国道最高峰地点まで約19kmの距離を登り続けるもので、これが結構きつかった。途中、景観の良い場所で写真撮影をしながら登ったので、登りに要した時間は約2時間。目の前のアスファルトの道路ばかりを見続けてしまうと、気持ちが折れてしまったかもしれない。景色を眺めながら黙々とペダリングをしていくことで、モチベーションを保った感じになるのだろうか。

白石峠や中間平で登りに慣れてきていたつもりだったけれど、1時間以上登りが続く走行は今回が初めてだったこともあって、自分のペースを掴むことができなかった。標高が高いこともあって、走り始めで息切れしやすかったことも、ペースを掴むことができなかった要因になるのかも。まー、これが今の自分の実力になるのだろう。下りの方でも、埼玉の峠の下り坂とは比べ物にならない感じで、30分近く下っていくのは初めての経験になった。

下り坂のレベルは清里や富士山周辺での下り坂と同じもので、非常に速度が出やすいものになっている。気付いたら時速50kmを超えている感じ。時速40kmを超える場合はとにかく走りに神経を使わされてしまうわけで、時速50km近くで走り抜けるのはとにかく疲れる。カーブはそれほどきつくはない場所であっても、時速40km以上でバイクを傾けながら走行するシーンはほとんど経験がなく、自分なりの安全マージンをかなり取ったつもりだったけれど、普段の走行と比べてリスクが高かったことは間違いない。

騎西町と妻沼を巡る走行はサイクリングロードを中心とした平地でのサイクリングであったのだが、あまりペースを掴むことができないままペダリングの踏ん張りが利かなくなってしまった。前日の草津白根山の走行が効いていたようだ。70km辺りまでは同行者のペースに合わせることができていたけれど、それから先は千切られてしまう結果に。前日の疲れも要因の一つだったけれど、前週でのアウター縛りのライドが尾を引いていたのかもしれない。腿が攣る寸前だったアウター縛りは少し無謀だったような気がしなくもない。

今日のライドは実家までの往復で55kmの走行となったのだが、これくらいの距離が無理なく程よい距離になるのだろうか。ペースは快調だったのだけれど、トラックとママチャリの事故現場に遭遇してしまったので気分がリフレッシュできたわけではなかった。命に別条がなかった点だけは不幸中の幸いだったのかもしれないが、トラックの下に巻き込まれた女性を引きずり出す手助けをしたことは生々しい記憶として忘れることはないのかも。

左折するトラックに自転車が巻き込まれる事故というのは教習所の講習で教わるものなのだけれど、実際にこういう事故現場を生で見てしまうことになるとは思わなかったな。ぶつかった瞬間を見たわけではないけれど、多くの人が見ている中で救助活動に加わるのは気持ちを切り替える必要があった。自分が被害者になることもあり得るわけで、こういう交通事故は他人事ではない。

今日までの総走行距離は5,290kmとなったので、そろそろオーバーホールが必要になるのかなと思い、帰りにショップに寄ってみて状況を確認してもらうと、ワイヤーや変速機などは特にオーバーホールは必要がない状態とのことだった。洗車と言っても、雑巾で拭くだけのものだったし、チェーンに油を注す程度しかメンテナンスをしていないのだけれど、店員さんには綺麗に乗っていると言われたのがちょっと嬉しかったな。チェーンは伸びていたのでその場で交換してもらうことに。Q-ringsに変えたのと同時に交換したチェーンは5600系のもので、新しく交換したチェーンはDura ace。ついに自分のバイクにDura aceがインストールされたことになる。チェーンのみになるが。

もう一つ交換が必要になったパーツはケイデンスセンサーで、ショップに在庫がなかったので注文をしてもらうことになった。ケイデンスが表示されない状態で走行してみて感じたことは、やっぱりケイデンスの表示は重要だということ。自分のペースで走行できているかどうかを確認するための目安は、速度とケイデンスになるということがよくわかった。速度だけだと回転系のペダリングとトルク系のペダリングの判断がしにくいんだよね。自分の場合、80rpmと90rpmというのは体感で感じ取れる数値ではない。特に、疲れが出てくる状態で、アップダウンでの加速や減速によってペダリングが変わってくると、数値での表示を頼りにペースを掴むしかない。

ガーミン1000が新機種として発表されたようなのでこれが気になるが、自分が使っているシグマ1609STSも最低限の表示機能が揃っているので、今のところ、これに大きな不満はないんだよな。シンプルイズベストというか、見やすい画面表示とケイデンス機能付きということでシグマを選んだわけだけど、意外とこれが気に入っていて、次に購入するとしても1609STSが壊れたタイミングになるだろうし、新しく買うものもシグマのものになるのかなと思っている。



2014年4月24日木曜日

ロードバイクを楽しむために必要なものは何かを考えてみる

2012年7月からロードバイクに乗り始めて以来、週末のサイクリングを継続してできている理由を考えてみた。当初、興味本位でロードバイクを初めてみたわけで、ここまでハマるとは思っていなかったし、想定していなかった状況とも言えるのだが、これまでのことを整理してみると以下の理由が大きいと思える。

①サイクリングロードから比較的近い場所に住んでいること。
②鳩山町、ときがわ町、小川町、寄居町、越生町へ自走で行ける距離に住んでいること。
③ロードバイクを趣味にしている職場の仲間に恵まれていること。
④良いショップに恵まれていること。
⑤早起きが苦にならないこと。
⑥軽度の整備であれば自分でも可能であること。

自分のロードバイクが気に入っていることも重要なことなのだが、いくら気に入っていたとしても、ここに挙げた環境が整っていなければ、これほどまでに続けることはできなかったと思う。サイクリングロードばかり走っていても飽きてきてしまうし、交通量の多い市街地はとてもじゃないけれど、良い走行環境とは言えないので、走るのが嫌になってしまうだろう。都心や主要幹線道路を好んで走行したいとは思わない。

ロードバイクを趣味として継続することが可能かどうかについては、性能と価格よりも、周りの環境の方が重要だと思われる。都心や観光地などの人が賑わう場所でロードバイクを走行させている人を見かけても、同じように走りたいとは思わないのだが、田舎道で車の通行がほとんどない道ですれ違うロードバイクを見ると、自分も車ではなくてロードバイクで走ってみたいなと考えてしまう。

ショップに恵まれたことも大きい。ロードバイクを購入したショップはプロショップと呼ぶにふさわしいところで、自転車好きである店員さんの気持ちが自分にも伝わってくるところが気に入っている。職場まで自転車通勤をしているのだが、仕事帰りに気軽に立ち寄れるところも魅力で、完成車やパーツを見比べるのも楽しいんだよね。

今の自分の環境は、かなり贅沢な環境なのではないかと思えてきた。ロードバイクを始める以前だと、小川町や寄居町に行く用事なんてなかったのに、ロードバイクでの走行ではこの辺りが最高の場所だということに気付くと、良い場所に住んでいたんだなと改めて考えさせられるね。







2014年4月21日月曜日

トルクのかかるペダリングはサドルの高さがポイントで、上半身を使った身体全体の動きが重要

一昨日の中間平のライドでは、これまでの走り方とは異なるペダリングを試すこととなり、結果としてこれが自分のペダリングを見直すキッカケとなったので、その内容をまとめてみたい。当初、ロードバイクを購入した店で股下に合わせた状態にサドルの高さを調整をしてもらっていた。当初のサドルの高さは慣れが必要だったので、一旦低い状態にしてから徐々に高くしていくことで身体を慣れさせるようにしていた。

サドルがある高さを超えた状態になると、膝の裏が痛むようになってくることから、サドルの高さの限界がなんとなく分かってくるようになって、膝の裏に痛みが出てこない高さでの設定に自然となっていったんだよな。この設定は、両足の爪先が地面にギリギリつかない程度の高さで、クランクを下にした状態でもそれほど足が伸びきらない程度となり、ネットや雑誌等で言われている高さがこれになるのかと思っていた。

この状態でのペダリングは回転を維持しやすいし、これで様々なところを走行していたこともあって、自分のサドルの高さはこれで決まりだろうと疑うことはなかったのだが、前回の中間平で一緒に走った登りに強い同行者の走り方を見て、今の自分にはできないペダリングであることを強く認識させられたことから、自分のサドルの高さに疑問を持つようになった。この同行者の登り方は、足だけでなく上半身を使った身体全体でペダリングにトルクをかけていくものとなっていて、自分の走り方では真似ができないものだった。

海外のプロ選手の走り方をYoutubeなどで観察してみると、欧米系の選手は元々が足が長いこともあってサドルが高く見えてしまうのだが、ペダリングを見る限り、サドルの高さと比べて足の長さに余裕がありそうなセッティングなことに気付く。両足の爪先が地面に付くぐらいのサドルの高さなのではないかと思えるぐらいで、クランクが下に来た時の膝の曲がり具合には結構な余裕がありそうな感じだったことも、今のサドルの高さを見直すキッカケとなった。

今までのサドルの高さは、単に膝裏が痛くならない高さということだけであって、回すことはできてもトルクをかけたペダリングができないのことが欠点だった。スプロケを12-28tから12-30tに変更したのもトルクが足りていないことが理由であって、平地の巡航だと特に問題にはならないのだけれど、長い登坂になると一気に加速が鈍ってしまうもので、それなりに走りこんでいるつもりであったけれど、なかなか脚力がつかない感じだったので、これが自分の脚力の限界になるのかなと思っていた。

中間平に向かう途中に、ちょっとした林道の登り坂区間があって、この区間はアウターで上ることができないでいた。このぐらいの傾斜だとインナーにして登るのが普通だと思っていたし、アウターで登ることを最初から考えることもしなかったのだが、前回の同行者はアウターで登りきってしまったことに強い衝撃を受けた。

一昨日の中間平のライドで試したかったことは、中間平の麓の看板の手前まではアウター縛りで上りきること。自信があったわけではなかったけれど、サドルの高さを少し低くして、上半身を使った身体全体でのペダリングを意識すれば、それなりの結果は出てくるだろうと見込んでいた。

結果として、中間平の麓の看板までアウターで登りきることを達成し、中間平での登りもメリハリをつけながらギアチェンジを行って上りきることができてしまった。今までだと、中間平の麓までで既にインナーを使うこととなり、中間平に入ってからはインナーで30tを多用するだけで、ダンシングもギアチェンジもほとんどできない状態だったのに、これほどまでに走り方が変わることになるとは思わなかったな。

気を抜くことなく中間平まで攻めたつもりだったので、展望台に着く頃には両足の腿が攣る寸前だった。脹脛が攣りそうになったことはあったけれど、腿が攣りそうになったのは初めてのことだった。サドルが低すぎたのかもしれないが、今までの高さを下げることによって、体重が足に乗っかるようなペダリングを実感できたのは確かで、これがアウターで登りきる秘訣というか設定になるんだなと納得してしまった。特に上半身を使ったペダリングはトルクをかけやすいし、ダンシングよりも疲れにくいこともあって、これは非常に良いテクニックになると思った。ひざを痛めるような無理は禁物だけど、見よう見真似でやってみても、それなりの成果が出たことは大きいよ。

Q-rings50-34tを使っていることもあって、回すペダリングの意識を強く持ってしまっていたことが、トルクをかけるペダリングの意識を薄くしてしまっていたのかもしれないのだが、上半身を使ったトルクをかけたペダリングはQ-ringsであっても十分な効果を発揮するようで、相性が良いように感じたことは今後につながる。

自分の傾向をみると、サドルが高いとトルクをかけにくくなるが、ケイデンスを高められるようだ。逆に、サドルが低いとトルクをかけやすくなるが、ケイデンスを高めにくいということなのかな。今まではトルクをかけていないペダリングだったわけで、今後はトルクの掛け方を意識したペダリングをマスターしていこうかと思う。こういうことにもっと早く気付いておくべきだったな。このペダリングを覚えれば、登りの苦手意識も少なくなるし、ディープリムホイールの走行にも生かされるだろうから、かなりのステップアップが期待できると思っている。

やっぱり、ペダリングは単に回すだけでなく、トルクを掛けられるようにしないとダメだろうな。上半身を使った身体全体でのペダリングは、効率的で綺麗なペダリングとは言えないけれど、一昨日の走りでその効果を確認できたわけで、このテクニックに疑問を抱くことはなくなった。効率的なペダリングと力強いペダリングは、本質的に異なるものなのかもしれないな。

コルナゴのホームページに書かれていることは重要なことだと思うし、これが基本だと思う一方で、トルクを掛けるペダリングは基本とは別の方向にあるのではないかと思った。上半身を使ってトルクを掛けるなんて、基本とは言えないわけで、癖になってしまったらマズいのだろうか。少し気になるな。








2014年4月20日日曜日

HDR-as15の性能を発揮させてみた

昨日は中間平を目指して走行。距離は114.6km、平均時速は21.5kmとなった。出発は午前8時過ぎだったのだが、HDR-as15のスケルトンフレームのL字マウントが全く固定されない状態だったので、自宅に引き返すアクシデントがあったことから30分近く時間をロスト。L字マウントを純正のハンドルバー装着マウントに付けたのだが、普通に走行する振動でネジが回ってしまう最悪のもの。カメラを真っ直ぐにつけて、ネジを強く回して固定しているはずなのに、ふとした振動でカメラが斜め横を向いてしまう。L字マウントは使えない代物。底付けする器具だと撮影が中断されてしまうことがあるので、L字マウントには少しは期待していたのだけど。もうソニーには期待するものはなくなった。

以前のブログにもHDR-as15ユーザーとしての意見を書いたのだが、ここで最後のダメ出しをしておきたい。これまではHDR-as15のマウントや保護ケースがアクションカメラとしての性能を台無しにしていることを書いてきたが、今回はカメラの性能を比較しての率直な意見というか感想。

下り坂の道中で撮影を繰り返していくのだが、高速域や悪路での振動の場面では撮影が中断されてしまうのがこのカメラの性能なわけで、中間平からの下り坂でも撮影が中断されてしまう恐れはあった。しかし、今回は運良く撮影に成功したので、Youtubeで同じような下り坂の動画と比べてみることにした。

中間平は今年になってから今回で3回目であり、以前の走行でも動画を撮影していたわけだけど、保護ケースが曇ったり、撮影が中断されてしまったりで、下り坂を全て録画できていたわけではなかった。今回の撮影がダメだった場合はGoproの購入を視野に入れていたんだけどね。

今回のスケルトンフレームをハンドルバーに固定する方法での撮影となる。これでレンズが曇ることはない。しかし、ウォータープルーフの保護ケースと比較して、通常走行の振動によって録画ができない状態となる確率が上がるのがスケルトンフレームの欠点。撮影は手ブレ補正と720の画質で行うことにしていて、1080を使わないのはバッテリーの消耗が激しくなることと、カメラの発熱が大きくなることが理由。スケルトンフレームの冷却性能は期待できると思うのだが、発熱によって録画が中断されることもあるので要注意なんだよな。720だとそこまで発熱しないからそれほどの不安はない。

今回の動画の撮影自体は満足できるものだったし、自分が想定していた動画を撮影できたと思っている。ところが、Youtubeにアップされている他の下り坂の動画と比較してみると、自分が撮影したHDR-as15による画像はボンヤリした感じになってしまうことに気付いた。最初は720の画質によるものかと思ったけれど、1080ではない低画質の他の動画と比較してみても、画像がボンヤリした印象を受ける。色彩の印象も他の動画と比べて異なるもので青が強い印象。全体として青が強いということではなくて、白いはずの一部が青がかって見えてしまうものになる。今回の動画ではガードレールがやや青く見えてしまった。そして、林間の影となる場所では、木漏れ日の光との明暗の表現がボンヤリする感じになっている。光の明暗の処理は難しいのかもしれないが、白い部分まで青みがかってしまうのはどうなんだろう。

これは手ブレ補正をしていることが原因になるのだろうか。ハンドルバーにカメラをマウントする限り、細かい振動を拾ってしまうのは仕方のないことで、走行中にカメラ本体が揺れているのがわかるほど。固くマウントしたとしても、ハンドルバー自体が振動しているわけで揺れを防ぐことはできないから、手ブレ補正は外せないと思っていたのに、海外のロードバイクのアマチュアが撮影している動画を見ると、驚くほど振動を感じさせない状態。どんなに路面が良好な状態であっても、高速域になれば影響の大きい振動が発生するはずなのに、そんな印象を感じさせない。

Goproのマウントはそれほど優れているということなのだろうか。Goproでの下り坂の動画を見ると、画像がハッキリしていてブレも感じさせないものとなっている。映像を見る限り、ハンドルバーにマウントしていることは間違いないんだけど、自分のHDR-as15には真似できないほどの安定感。色彩も自然な感じがする。Youtubeにアップされている動画を色々と見比べてみると、その色彩と動画の安定感からGoproで撮影されているようなものばかりであることに気付く。対して、HDR-as15で撮影されたものはどれだけあるのだろうか。as15以外の最新機種でもいいのだが、Goproに匹敵するような動画を撮影することができるのだろうかと思った。

HDR-as15で撮影した動画の編集を繰り返していくうちに、動画としての画質に疑問を感じるようになったのは最近のこと。最初は撮影した動画はこのようなものだと思っていたし、撮影そのものを楽しんでいたので画質が気になることはなかった。画質が気になってくるようになったのは、iPhone5Sで撮影した画像と色彩が異なっているところから始まり、他のYoutubeにアップされている動画との違いを認識するようになって、その違いが気になるようになってしまった。動画を編集していけば、誰もが画質を気にしていくのではないかと思える。

Youtubeにアップされた動画と元の動画には画質に差があると言われているが、自分にはその差が認識できない。アップロードの過程で多少はYoutubeの方が劣化しているのかもしれないけれど、自分のパソコンで見る限り、色彩の青の強さと画像のブレ具合は元の動画とそれほど変わりはない。逆に、YoutubeにアップされたGoproで撮影された動画の方がすごく気になる存在になってしまうんだよな。元の動画はもっと安定感がある動画で画質もハッキリしているのかなと。

今さら型落ちとなるHDR-as15について語ったところで意味のあるものではないと思うし、アクションカメラの進化は激しいので最新機種同士で比べるのが一番良いと思うのだが、2012年頃にYoutubeへアップされた動画と比較してみても、HDR-as15はどうかと思える感じの画質なのは確か。というか、Goproが凄すぎるということなのだろうな。アクションカメラは過酷な環境で使われるものであることから、Goproであっても課題は多いと思えるけれど、Sonyはもっと多くの課題を抱えていることは間違いない。

カメラのマウントの技術や撮影を邪魔しないカメラの保護ケースはかなり重要なものになるし、手を抜けるところではないのだが、こういったところで手を抜いているのがSonyクオリティー。SonyはGoproの商品をコピーするだけであって、その使い勝手までを完全にカバーしているわけではない。そして、画質の色彩や安定性はどうかというと、これもGoproの方が上手だとしか言いようがない。

動画を撮影するために、最適な条件で一発勝負のところで録画することを考えてみると、どの機種を選択すればよいのか分かってくると思う。どれをとってみてもGoproの方が一枚上手だろうな。価格的には良い勝負なのかもしれないけれど、撮影した動画を編集していくにつれて、画質の良さと安定感は重要になってくるので、多少価格が高くなってしまっても画質の良いものを選んだ方が間違いはない。ロードバイクを趣味にしている人の多くは、パーツそれぞれに拘りを持っているだろうから、桁違いの価格は別として、良いものを求めようとする傾向はあると思える。

自分の場合はロードバイクの延長上に撮影の趣味が加わることになったが、これはこれで拘りが出てきてしまうことになったし、アマチュアであっても画質に拘る人が多いことにも納得。HDR-as15しか知らない状態であれば何の不満もないのだけれど、世界の動画と比較できる今の世の中ではこれで満足はできないな。今回の中間平の下り坂をGoproで撮影していた場合はどのようになるのか気になる。ハンドルバーでの撮影はこれが限界になるのだろうか。


 






2014年4月8日火曜日

ソニーHDR-AS15のスケルトンフレーム(AKA-SF1)は振動の影響を受けて録画ができなくなる

日曜日に秩父の桜を見に行くこととなり、ソニーHDR-AS15のスケルトンフレームが活躍するはずだった。今までは付属のウォータープルーフの保護ケースをロードバイクに装着して撮影していたのだが、ウォータープルーフはカメラの発熱により内部に熱がこもってしまい、レンズが曇ってしまう欠点があった。スケルトンフレームはレンズの曇りを解消するアイテムだと期待していたのだが。

スケルトンフレームでロードバイクにカメラを装着して撮影してみると、走行中に録画ボタンを押したにもかかわらず、録画が中断してしまう事態が頻発してしまうことになった。どうやらロードバイクの走行中の振動が影響するようで、録画が中断されてしまう模様。スケルトンフレームはシンプルな仕組みで、ウォータープルーフと比較してそれほど振動を拾うとは思っていなかったのだが、どうやらカメラの録画に影響を与えるぐらいの振動を余計に拾ってしまうようだ。

録画ボタンですぐに撮影ができる場合と、カメラの起動に少し時間がかかる場合があるのだが、カメラの起動に少し時間がかかる場合に録画ができなくなることが多い。液晶画面に何も表示がない状態からだと録画ボタンを押してもカメラの起動に時間がかかるようで、このときに二分の一くらいの確率で勝手にカメラがオフになってしまう感じ。何回か録画ボタンを押しなおすのだが、ダメなときは全くダメ。走行中に録画ボタンは押しちゃダメということなのだろうか。

こういう商品をアクションカメラと呼ぶのはおかしいだろう。ウォータープルーフだと曇った動画を撮影してしまうし、スケルトンフレームにすると振動を拾って録画ができない状態になってしまう確率が高くなる。はっきり言ってこのカメラはアクション向きではない。ロードバイクに取り付ける程度の話であって、そんなに過酷な条件ではないはずなのだが。普通のビデオカメラでいいんじゃないのかな。自分はアクションに耐えられるカメラだと思ってソニーHDR-AS15を購入したわけだが、これほどまでにアクションに耐えられないカメラだとは思わなかった。ウォータープルーフもダメ、スケルトンフレームもダメだとしたら、もうこれ以上の工夫はできないな。何故、一消費者である自分が商品のダメ出しテストをしなければならないのか。

ロードバイクに取り付けるのが過酷な条件だとするのであれば、そもそもカタログにそういうことを掲載すべきではないし、ロードバイク程度の振動で録画がストップしてしまう性能でありながら、これをアクションカメラと言っているのだから呆れるしかない。普通のカメラだったら録画が止まることになっても納得できるから、アクションと名乗るのはやめてほしい。これって、ただの小型ビデオカメラだろ。アクションに耐えられる構造じゃないことがはっきり確認できたよ。

ソニーHDR-AS15は手に取って撮影する分には問題がないし、カタログに記載されている通りの高画質の撮影が可能だが、これはあくまで手で持って撮影した時の場合。車体への装着や屋外での撮影に際しては、高画質の性能が発揮されるのではなく、振動で勝手にオフになったりレンズが曇ったりする性能が発揮されるわけだ。ソニーHDR-AS15は狙ったアクション中の撮影ができないことがある。これはアクションカメラとして致命的すぎる。アクションカメラを名乗るのであれば、撮影に失敗しにくい性能が一番重要だということを開発者は理解していないのだろうな。

Youtubeにアップされている動画はGoproで撮影されたものが比較的多いような気がしていた。ソニーの動画もそれなりにあるが、素人が撮影するような動画でもGoproの方が多いような気がする。おそらくは、動画編集に使えそうな素材としての動画が撮影できる確率が高いのがプロであっても素人であってもGoproの方なのではないかと。ソニーHDR-AS15であれば、レンズが曇ったり、動画が撮れていなかったりするわけで、一発勝負の状況となるアクション中の撮影で使えない動画となってしまう確率が高そうな気がするんだよな。何回も撮影にチャレンジするのはプロならありえるけれど、素人だったら撮影は1回きりだろうし。その1回きりでダメだったら素人がYoutubeにアップすることもないだろうからね。






2014年4月4日金曜日

ロードバイク初級者から見たシマノ 105 5800 の11速化を考えてみる

2014/15シーズンにシマノから新しい105グループセットが登場するらしい。シマノはデュラエースとアルテグラが既に11速化されていて、105もその流れに沿って11速化されるようだ。スプロケの枚数の増加は多くの人に歓迎されるのではないだろうか。

自分が使用しているのはティアグラ10速(スプロケ12-30t)であり、これで色々な場所を走行しているのだが、今のところ、この装備に不満を感じることはないし、将来的に新しい105グループセットに買い替えることもないだろうと思っている。ただ、これは10速ティアグラを捨ててまで使うことをしないというのが理由であって、何も持っていない状態であれば、11速化された105が欲しいというのが本音。

ロードバイク購入当初は、10速もの変速が自分には必要だと思っていなかったし、9速でも十分なのではないかと思っていた。お手頃なソラの完成車にするか、10速化されたティアグラの完成車にするかで迷っていたこともあったんだよな。当時のソラは親指シフトだったため、操作をしやすいシフトレバーのティアグラを選ぶことになった。105も選択肢にあったのだが、105の完成車は20万近くすることもあって、初心者の自分には高すぎる買い物だと判断して、結局ティアグラになったとも言える。

自分がロードバイクを購入した当時はティアグラも105も同じ10速だったので、ティアグラを選んだことを特に後悔していない。デュラエースも11速化される前だったかと思う。もしも、今のラインナップで10速と11速を選択できる状況だったとしたら、ティアグラと105には明確な差が生じてしまっているので、価格だけでなく総合的に判断することになっていたかもしれない。

ロードバイク2年目の初級者である自分から見て、こういうロードバイクが欲しかったと思うものが新しい105グループセットに盛り込まれている。11速化とブレーキディスク対応は大きいよ。これからロードバイクを始める初心者から見れば高い買い物になるかもしれないけれど、10速ティアグラとは明らかな差があるわけで、ロードバイクに慣れてくればその恩恵がよく分かってくるのではないかと思える。

11速化されたスプロケで魅力的なのは11-32tの存在。このぐらいの変速幅があれば、フロントがアウターのままでも乗りやすくなるし、インナーとアウターの使い分けもより明確になるのではないかと思える。初心者には非常に良いセッティングになるのではないだろうか。ティアグラを捨ててまで欲しくなるわけではないけれど、自分にとっては11-32tが羨ましい存在になるね。

ロードバイクを続けていく予感があれば、最初から11速を選んだ方が間違いはないと思う。ロードバイク自体は消耗品であることは確かなんだけど、普通に使っていて傷がつくことはあっても決定的に壊れることなんて滅多にないので、最初からパーツを交換をしなくてもいいような完成車を選んだ方が結果的にお買い得だと言える。

週末のサイクリング(50~120km)を考えている初心者の人であれば、自分の経験に照らし合わせてみると年間3,000km程度の走行距離になるかと思われる。雨の日の使用、輪行での積み込み、連日に及ぶ走行などのハードな使い方をしないのであれば、ティアグラであっても性能が劣化することはほとんどない。洗車といっても雑巾で拭く程度で、チェーン拭きと油の注入さえやっておけば、タイヤ、チェーンやワイヤー類などの消耗の激しいものは別として、余程のことがない限り、部品の交換なんて必要がないぐらいの耐久性がある。完成車であっても長期間使える機材になってしまうわけなので、だったら最初から11速を選んだ方がいいのではないかと思うんだよね。