2020年11月17日火曜日

2021年のUCIのフレーム規制の緩和、エアロロードの草分け的存在となるBMCのフレームについて

 


https://bikenewsmag.com/2020/10/01/uci-will-change-rules-on-tech-of-roadbike-frame-design/

これらの記事によると、2021年からフレームの形状が変わってくるらしい。各メーカーの現状のラインナップを見ると、形状がどれも似たようなフレームとなっていて、見た目的な性能、いわゆる空力を考えると、行き着くデザインは同じになるということなのだろう。

コンポーネントのディスクブレーキ化、ディスクブレーキに最適化されたホイールとタイヤ幅、ハイエンドモデルでのリムブレーキモデルがほとんど見られ無くなったこと、こういった流れをみて、ようやくロードバイクの主な装備品としてディスクブレーキが標準化されてきたなという感じ。次のバイクはやはりディスクブレーキ一択だと感じる。

ディスクブレーキのロードバイクの購入を検討すべき時期になってきたと思っていたところで、「2021年のUCIのフレーム規制の緩和」という内容、そして、スラムやカンパニョーロでは既に12速化されていることで、そろそろシマノも12速化されるという確実な想定を考慮すると、もう少し様子を見ていきたいという気持ちが強くなってくる。

まー、正直なところ、現状のラインナップのフレームにおいては、どのメーカーであっても、ほとんどが小さなリア三角形の形状となっていて、自分の記憶の中ではBMCのバイクの形が以前からそうだったという感じで、どのメーカーもBMCに似てきたな、というイメージ。

画像はBMCのホームページのヒストリーからの引用で、2010年にはこんな感じに仕上げられていて、これよりも前に同じ形状でレースに参戦していたようである。ロードバイク歴8年の自分が見てきた経緯としては、この形状の元祖はBMCってこと。BMC以外で、こういった形状を取っていたメーカーがあったのかもしれないけれど、BMCのように、この形状をメインで10年以上第一線のレースで使用し続けたメーカーはないと思う。

ピナレロドグマ、スペシャライズドターマック、キャノンデールスーパーシックス、キャニオンエロード、どれも実績のあるメーカーで性能も申し分のないバイクだということは認識しているけど、形状の元祖ということであれば、BMCを評価したいという気持ちが強い。

なぜ、BMCを評価したくなるかというと、サイクルスポーツなどの雑誌を当時読みまくっていて、ネットの情報を含めて、色々と調べていたけれど、どちらかというとBMCはマイナーな部類に入っていて、時代の先端を走る空力フレームというような記事の扱いでもなかったような気がするから。要は、この形状のフレームの空力性能は雑に評価されていたんじゃないかってところ。

今も変わらないところはあるけれど、現在においても、フレーム重量、カーボン素材のグレード、剛性感、そういったものが雑誌等の評論家の乗り比べによって重要視される項目となっている。形状はメーカーの特徴みたいな程度の扱いだったんだよな。どちらかというと、BMCは重量的に普通で、やや高価という感じで万人向けに宣伝されていたわけではなかったように思う。

空力性能として、この形状が今の最適解であって、今後もこの傾向が続くことになるのであれば、10年前の形状でも通用するBMCが正解だったんだよ。雑誌等の情報で大して取り上げられたりしなかったこともあって、埋もれてしまっていたから仕方がないような気もするけど、赤と黒のBMCのフレームが気になっていたし、ジャージも格好良かったから、自分の中では欲しいと思わせるバイクではあった。

2021年のUCIのフレーム規制の緩和による各メーカーの動向として、注目したいのはBMC。小さなリア三角形のフレームをどのように継続していくのか、あるいは、思い切った形状進化を遂げていくのか、ディスクブレーキのロードバイクの購入を検討するにあたって、少し様子を見ていきたい。



2020年11月16日月曜日

ロードバイクに乗り続けるためのモチベーション

綺麗に老いていくには、身体を鍛えるのが効果的なはず。これが、ロードバイクに乗り続けるためのモチベーションとなっている。機材でもないし、速さや楽な部分を求めているわけではない。

新型コロナウイルスの影響により、近場での活動ということで、自転車を利用する人が増えているらしい。まー、自分もロードバイクで出かけることが多くなったので、世の中の流れに沿っているのかなと。

ガーミンコネクトで過去の自分のアクティビティを調べると、5年前に月間500~600キロという感じで走行していたのがピーク。今年の初めまでは月1回でもいい方で、乗らない月も結構あった。猛暑のせいもあるけれど、月100~150キロも乗っていれば、活動しているとも言えるレベル。5年前との比較で感じるのは、100キロ超のライドをしなくなっていた点にある。正直、ロードバイクから一旦離れてしまっていた。

しかし、最近では、職場の人と一緒にライドすることが増えてきたことと、一緒にライドする人の実力が自分よりも上、ということもあって、モチベーションが向上。週2のペースで乗るようになってきていて、この一月の走行距離は600キロ。

週末のライドだけでなく、乗れない平日は筋トレもやるようになって、筋肉の疲労軽減のためにプロテインを食用。ココア味とは言え、規定量のプロテインは不味いので、半分程度で済ませるようにしている。

食事は完全に変化した。一番の変化は、ジャンクフードをほとんど食べなくなったこと。ライド中の補給としてクッキーやカロリーメイトを食べる程度で、毎日のようにお菓子を食べていた以前の自分が信じられないほど。大袋入りのお菓子を買い続けていたレベルだったので、ある意味、中毒にかかっていたんじゃないかと思っていたのに、変われるものなんだなと。

ポッコリしていた腹、筋肉の付いていない脚、回すことはできるんだけど勾配があると踏めなくなるギア、こういった状況を改善しつつあるのが今の状況で、このまま続けていけば、5年前のピークを超えることもできるのではないかと考えている。

最新の機材が気になるのは確かで、今なら油圧ディスクブレーキが当然だと思われる選択肢で、正直なところ、2012年のエントリーモデルであるアルミフレームリムブレーキ車に対する不満は多い。

だが、しかし、身体を鍛える面においては、ある意味、優秀とも言える機材ということに気づくと、このまま、このバイクで鍛えていけばいいんじゃないかというのが現在の心境。

一昨日のライドは、飯能~秩父~寄居を回るもので、走行距離約150キロだったけど、身体を鍛え続けていて自信があったので、このエントリーモデルで何の問題もなく達成することができた。峠以外の普通のアップダウン程度であれば、なんとか付いていけるレベルで、ここ最近の鍛錬の成果が出てきたなと実感する。

このエントリーモデルのバイクで鍛えていくことで、ディープリムを履かせたCAAD12に乗ってみると、機材による僅かな性能差を実感するし、機材で速さを求めることも可能なんだなということを考えさせられるわけだけど、それは、あくまで自分の身体を鍛えた上でのことが条件になる。

モチベーションをどこに置くか、という点がロードバイクに乗り続けるためには重要な要素になるわけだけど、それは機材なんかではなく、自分の身体を鍛えていくというところが肝要なのではないだろうか。誰しもが見た目のスマートさ、健康的な身体を手に入れることで、日常生活や仕事のあらゆる面で自信をつけることにつながっていくのだから。

自重トレーニングのような筋トレの考え方で行くと、ジムで使うような機材は不要だし、自宅で可能な鍛え方は工夫次第で何とでもなると言える。同じように、機材に頼りすぎることがないようなロードバイクとの付き合いも必要なのではないかと思えてきた。

物見山で休憩すると、ハイエンドなバイク乗りが社会人だけでなく、高校生にまで見られるくらいに、高級車が目に付くけれど、一人で鍛える乗り方であれば、エントリー機材の方がいいんじゃないかと逆に思う。

老いていく年齢ともなれば、嫌でも綺麗で健康的な身体を意識することになるし、服装などの見た目のファッションだけでは駄目だということに気づくようになると、どうやって身体を鍛えていこうかということになる。

まー、新型コロナウイルスの後遺症だったり、死亡例の多くで持病を抱えている人がいるという話を聞いてしまうと、そういう病気に対抗できる健康的な身体が必要なんじゃないかということで、ジャンクフードの食べ過ぎも止めたし、ポッコリした腹も中性脂肪によるものと、自分自身で分かっていたので、ある意味、ウイルスによる影響で、健康志向へ考え方が大きく変わることになった。

やりすぎも身体に負担がかかるので、ほどほどで良いと思うけど、健全な肉体の維持のためには、ロードバイクがちょうどいいと思っているし、この考えは変わることはないだろう。8年前のエントリーモデルであっても、鍛錬を怠っていれば遅くなるし、鍛え続けていれば、どんな道も走行できるという点でみれば、これはこれで、ちょうどいい感じの機材といえる。


2020年11月12日木曜日

mavicホイールに履かせるタイヤはPirelli P zero の模様

 


mavic japan の公式動画をみると、ホイールに履かせるタイヤはPirelli P zero となっている。Yksionを長年使っている自分としては、マビックホイールにはマビックタイヤが最適だと思っていたのだが。


前後のタイヤでグリップや摩耗性能が異なることで、マビックは、前用と後ろ用をラインナップしていたところが、自分の中ではお気に入り部分。次のタイヤはピレリを第一候補にしてもいいのかもしれない。

それにしても、公式動画なのだから、自前のタイヤを装着して宣伝すればいいのに、って感じなんだけどな。


2020年10月24日土曜日

「メーカーを宣伝したいわけではない」というのは本当なのだろうか?ロゴを排する意義とは?

 


BMCのバイクがいいなと思って調べていくうちに上記の動画を見て参考になったのは、考察を一覧表にして点数評価をしていること。評価項目は次のとおりとなっている。投稿者は、それぞれを数値化して評価した結果、BMCの方に軍配を上げている。

Frame フレーム
Stiffness 剛性
Compliance 応答性
Cornering コーナリング性能
Jealous Factor 嫉妬要因
Fun 楽しさ
Braking ブレーキ性能
Gearing コンポグレード
Off the lights うんざりさせる?
On the rivit ??
In a race レース向け

評価項目の数値化は誰でも簡単にできると思うので、最初の1台目を買う時に、こういうのをやっておいても良かったなと思う。

機材としての性能は当然のことなんだけど、「Jealous Factor」という考えが抜け落ちていることに今さらながら気づかされる。誰しもが、この評価項目を意識しているのは間違いないのに。欧米ブランドとして成立しているものもそうだし、新興ブランドや割安ブランドを選ぶのも深層意識の中にアンチ「Jealous Factor」の名残が見え隠れするのは普通のことなのだから。

ここで、タイトルの話になるわけだけど、これは、あるブログメディアの読み物の中に書かれていることであり、自分なりに気になったので一つの意見として書いてみようかと思った。

嫉妬要因が発生するタイミングは、その人が乗っているバイクメーカーのロゴを見た時であって、ネットで調べれば、簡単に調べつくすことができる今の時代において、初心者であってもそれなりのブランド知識を持っているわけだから、嫉妬要因を生じやすい=メーカー宣伝、というのが自然の流れなのではなかろうか。

そして、あるブログメディアでは、ラファについては「スポンサーロゴ張り付けのアンチテーゼとして、ロゴを極力排したサイクルウェアをデザインしている」と言っている。ラファはどちらかというと、ストライプデザインで一目でラファって分かる状態なんだし、遠目からでもラファジャージってのが分かるレベル。着用している人がそれぞれラファの宣伝をしているようなものだと思うんだけどな。

何が言いたいのかっていうと、ロゴを目立たなくさせることはできても、完全に排除してしまうと、「Jealous Factor」が完全に失われてしまうことになる。人に見られることを意識している人が「Jealous Factor」無しで乗っていて、楽しく乗れるものなのだろうか。

高価なもの、手に入れにくい希少性、潜在的に多くの人に知られている、こういったものが積み重なっていくことで「Jealous Factor」は上がっていくと思うけど、どう考えても、メーカーに頼ったブランディングの結果を反映したものであって、メーカーの宣伝に乗っかっているとしか思えない。

「メーカーを宣伝したいわけではない」なんて言葉を目にしてしまうと、その人の深層意識の中で矛盾を生じさせているのではないかと思えてしまう。余計なことを言わずに、格好良くお洒落に乗っているだけで充分なのではないだろうか。






2020年10月7日水曜日

ロードバイクのプロ機材を「プロユース=業務用」の側面から見た考察

食卓で使っているキューピーのサラダドレッシングは、お徳用のサイズでラベルには「プロユース=業務用」と書かれている。業務用という言葉は、業務用スーパーで連想されるように、高級品でもない、お買い得品といったところ。

一方で、ツールドフランスや世界選手権などで使用されるロードバイクの機材には、高級品といったイメージがあり、お買い得品とは別物。

ただ、プロ選手が使う機材ということであれば、業務用ロードバイクというのが日本語としてシックリくるような感じがしなくもない。

交番で使われるような自転車も業務用だし、ヤクルトの人が使う自転車も業務用、自転車競技で使う自転車も業務用、仕事で使っているのであれば、それぞれの用途に合わせてカスタマイズされているわけで、働く自転車という枠に収まるのではないだろうか。

車でも同じことが言えるはず。ハイエースや軽トラは業務に特化したタイプと言えるし、レースカーもレースを仕事にしているわけだから同じく業務用。

最新のロードバイクを探していくうちに、ハイエンドモデルを求めてしまうことに気づくことがあって、何故、これほどのものを必要とするのか?という自問自答の繰り返しに陥ってしまうのは自分だけではないはず。

資金的に問題があるわけでもなく、その気になれば、、、というところで心のブレーキをかけている。「プロユース=業務用」と考えれば、業者でもない自分が求める存在とは違う気がするので、気持ちの傾きを修正することができるのかもしれない。



2020年10月3日土曜日

型落ちロードバイクでグラベル走行(タイヤ:VITTORIA RUBINO PRO G2.0)

型落ちのエンデュランス系のロードバイクを持っている人は、タイヤを変えてグラベル走行を試してみてはどうだろうか。

<型落ちロードバイク復活の経緯>

荒川サイクリングロードを毎週繰り返すのは飽きてくるところで、ネットや行きつけのショップの情報を見る限り、時代はディスクロードバイクに移行してきているのを実感するし、ディスクブレーキモデルを手に入れれば、未舗装路などの新たなルートを開拓できたりするのかなと思ったりしていた。

メーカー各社で様々な「グラベルロード」が出てきているので、こういうのがあったらな、と思いながらネットを見続けていると、キャノンデールのトップストーンというモデルのジオメトリーは、同社のシナプスを参考にしているという記事を発見。2012年モデルのシナプス・アロイ(リムブレーキ)を持っているので、トップストーンの乗り味に近いのかなと考えたりするうちに、適当に走れそうな砂利道はどこにあるんだろ?と思うようになっていた。


サイクリングロードで見かける上の写真のような砂利道の分岐、こういうのが徐々に気になっていったんだよね。Googleで調べてみると、この周辺一帯で砂利道・畦道・舗装路がところどころでつながっている状況が分かったものの、ロードバイクでどこまで走れるのか、その見極めが難しい感じ。「グラベルロード」があったらな、という思いが膨らんでいく状況だったけど、新車バイク1台の購入までは踏み切れず、とりあえずタイヤ交換だけで何とかならないかなと思っていた。

以前の経験で装着可能なタイヤは最大28Cということが分かっていたし、パナレーサーのグラベルキングの評価は高いようなので、これで間違いはないだろうという感じがする。グラベルキングにはスリックだけでなくセミスリックなどの様々なバリエーションがあるので、店舗で実物を見て判断すればいいかと考えていた。

<VITTORIA RUBINO PRO G2.0の購入>

そんな中で、発見したのがルビノプロのツインパック。タイヤ2本+インナーチューブ2本のお買い得価格。ルビノは使っていたことがあって、タフだった印象が残っている。28C用のインナーチューブが同封されているのは有難い。グラベルキング2本とインナーチューブ2本を買うよりも5千円くらい安く買えるわけだ。高評価で実績のあるグラベルキングにしようか迷ったけど、タン色+値段が決め手となって購入することになった。限定品と知ったのは購入後で、他のルビノシリーズと何が違うのかはよく分からない。

<走行の感想>




画像は砂利道・畦道を走行した後の状態で、タイヤ幅全体を使って走行していたのがよく分かる感じ。乾いた砂利道・畦道程度であれば、このスリック(タイヤの空気圧は前後6.0)でも問題はなさそう。タイヤに小さな穴が開くこともなく、グラフェン2.0の頑丈さが何となく分かったような気がする。


今から8年前の2012モデルの触覚ワイヤーのティアグラ10速の型落ちロードバイクでも普通に行ける。リムブレーキなのでディスクブレーキに比べると、効きが悪いとしか言えないけど、そもそも悪路では速度を出せないので、平地であればこれでも十分なのかもしれない。長い下りだったら嫌になりそうだけど。
スリックなので、高速度域でのグリップ感やコーナーリング性能を試すようなものではなく、耐久性があってパンクの不安が少ない程度という認識になるのかな。下の画像のような場所なら特に問題はないのかもしれない。





舗装路の性能は25Cの方がいいと思う。ただし、28Cのスリックであれば、それほど抵抗になるものでもないし、グラベルに向かうまでの移動という視点で見れば、28Cがちょうどいいんじゃないかというように思えなくもない。25Cでこういった悪路を走るとどんな感じになるのか気になるところだけど、トラブルになりそうなので試す勇気はない。25Cだと土に刺さるような細さを感じるけど、28Cだと刺さらずに転がってくれる感じ。

8年前の型落ちロードバイクとは言え、当時のエンデュランス系であったわけだし、今のグラベルロードに繋がる要素を持っていたから、こういった悪路を普通に楽しめたのかも。ハンドル高めで前傾緩めのポジションはグラベルでも重要なポジションと言える気がするので、型落ちのエンデュランス系のロードバイクを持っている人は試してみてはどうだろうか。Youtubeの人が言っていることが何となくわかった気がする。


新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、今のところ、行先は荒川サイクリングロードの吉見運動公園の一択。マスク着用が必須なので、寄り道をする気にもならないし、遠出をする気にもならないから仕方がないんだけど、自走で行ける近場のルートにグラベルを追加することが可能になっただけでもマシなのかも。以前だったら、悪路の走行を考えることは無かったんだよな。